柳井市議会 > 2021-06-16 >
06月16日-03号

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  1. 柳井市議会 2021-06-16
    06月16日-03号


    取得元: 柳井市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 3年 第2回定例会( 6月)─────────────────────────────────────────────令和3年 第 2 回 柳 井 市 議 会 定 例 会 会 議 録(第3日)                                  令和3年6月16日(水曜日)─────────────────────────────────────────────議事日程                              令和3年6月16日 午前10時00分開議    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問         篠脇丈毅議員          井原市長の市政運営について          1 新しい中心市街地のあり方について           (1)平成30年から立地適正化計画の策定が進められているが、コンパクトなまちづくりモデル地区に企業進出があり、考え方が大きく変わった。計画が目指す事業は何か。           (2)まちづくりの中心にある、柳井駅に南北の連携機能を持たせるため、橋上化は考えられませんか。          2 サザンセト・サンシャインリゾート構想の魅力を甦らせる手立てについ            て           (1)瀬戸内法の一部改正によって、きれいで豊かな海づくりが進められることになった。             柳井広域のリーダーとして、今こそ水産振興を強力に国・県に働きかけられませんか。           (2)柳井湾水質改善のため、浄化センター排水口の位置変更を検討すべき。         君国泰照議員          1 新型コロナウイルスについて           (1)中国武漢で発生したと思われる新型コロナウイルスは、初期段階の消極的な対応と隠蔽体質がパンデミック(世界的大流行)をもたらしたのは世界中が認めている。その結果が地球上の多くの人命を失い苦しみや死の恐怖に落し入れ世界中の経済や生活・文化をことごとに破壊している。このことは、日本国にとって有事であり、まさに国難である。しかし、このような状態となっても、国家主席や中国政府に意見を言おうとしない日本政府や国会である。             そこで市民の生命を守る立場の市長として、このような中国政府につい             てどのようにお考えか。また、国民、市民としてこの怒りを誰に当てるか。市長の見解をお尋ねする。          2 田園都市について           (1)市長の談話で柳井市の特色、魅力について語られるのは、海あり、山あり、半島や島ありの自然に恵まれた都市であると述べられております。そこで柳井市の目指す都市像に商業を中心とした商業都市か、農業、工業、観光を目指すのか。             市長曰く、温暖な気候と、山や海の幸を有し、地域のコミュニケーションと自然が愛着し柳井に暮らす幸せを感じる街を目指しておられる様に感じられる。今、日本人が求めつつあるものは、大都会の雑踏から子どもの教育、健康、趣味の人間らしさを求める人が増えて来た。柳井市は突出した産業はないが、人間が大事にしている「ふるさと」がある。そこで田園都市構想をお考えになったことはありますか。          3 柳井市中心市街地活性化事業について           (1)従来のコンパクトシティから駅中心市街地へ変わることになるが、駅南北エリアの中心は柳井駅である。多くの市民の期待は橋上駅であるが費用対効果で頓挫している。せめて柳井港駅のように、南口に無人改札口は出来ないか。           (2)活性化のゾーニングでは観光ビジョンまかせでなく歴史ゾーン、にぎわい創出ゾーンに有近まちこ県議の「ごちゃまぜ」の手法を取り入れて、住環境の空地、空家、空店舗の整備や観光商業、福祉商業の推進で、人の集まる場、人の住む場、高齢者福祉の場で、にぎわいを創出する街の活性化を考えられたことはあるかお尋ねする。         川﨑孝昭議員          1 行政と議会、議会と市長のあり方について           (1)2月28日に行われた市長選挙の結果についてどのように思われますか。           (2)市長は図書館問題についてしっかりと市民の意見を聞くと言われていますが、今後も平等に市民の意見を聞いていくつもりですか。           (3)これまで一般質問や委員会等でよく使われる常套句が「検討する」だ。検討するとはいつ検討されたのか。いつまでに答えを出すのかわかりません。また、市長が度々行政と議会は車の両輪と言われますが、今も同じお考えですか。         中川隆志議員          1 コロナ禍対策について           (1)65歳以上の高齢者のワクチン接種はいつ終わるのか。(防府市7月中、光市7/20までに9割)           (2)12歳から64歳までの接種はいつ始めて、いつ終わるのか。             (防府市10月中終了、光市6/17予約開始、9月末までに9割)           (3)ワクチン接種を希望しているにもかかわらず接種を受けられなかった人や外国人への対応は。           (4)64歳以下の市民1万8千人へのPCR検査を早急に実施してはどうか。プレミアム付き商品券に4億8千万円を支出しても市民の安心安全は買えないがPCR検査なら9千万円(18,000人×5,000円)で市民の安心安全が確保できる。(山口県全高校生と教職員合わせて4万人にPCR検査実施)           (5)プレミアム付き商品券は受け取りにいかねばならずかつ利用期限内に使い切らねばならないので、外出機会が増える。市長のメッセージにある「外出機会の半減」と矛盾していないか。(7/12販売利用開始)           (6)コロナ禍で明らかになった「生理の貧困」に対する対応は。(山口市小中トイレに生理用品配置、広島県三次市無償配布、廿日市市希望者に無償配布)           (7)コロナ禍で出生数や妊娠数の減少が顕著だが柳井市の将来を見据えた少子化対策はなされているか。(日本全体で2019年出生数86万人、2020年84万人、2021年70万人台濃厚)         田中晴美議員          1 柳井市の基金について           (1)井原市長就任以来の基金に対する考えについて、またこれまでの経緯について、この先の柳井市の基金活用についてお伺いいたします。できれば市民に分かりやすいように行政用語は極力使わずにお願いいたします。          2 柳井市の地域資源について           (1)柳井市の地域資源を活用することにより地域の生活、経済に少しでも活気を生むことはできないか、資源活用に行政はどのように関与できるのかを、お伺いいたします。──────────────────────────────出席議員(18名)1番 久冨  海          2番 平岡実千男3番 田中 晴美          4番 川﨑 孝昭5番 秋良 克温          6番 三島 好雄7番 坂ノ井 徳          8番 岩田 優美9番 早原 秀文          10番 賀原 基和11番 藤沢 宏司          12番 篠脇 丈毅13番 平井 保彦          14番 岸井 靜治15番 中川 隆志          16番 石丸 東海17番 君国 泰照          18番 山本 達也──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長   宮本 忠明          次長 井原 郁江補佐   西本 佳孝                  ──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長            井原健太郎      副市長           鍵山 有志教育長           西元 良治      総合政策部長        宮本 太郎総務部長          河原 憲治      建設部長          重村 仁志上下水道部長        川井 隆志      経済部長          徳武 伸幸市民部長          米川 辰夫      健康福祉部長        日浦 隆雄教育部長          三浦 正明      財政課長          丸川 貴司──────────────────────────────午前10時00分開議 ◎事務局長(宮本忠明) 御起立願います。互礼。御着席願います。 ○議長(山本達也)  これより、本日の会議を開きます。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(山本達也)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第74条の規定により、議長において、川﨑議員、早原議員の両名を指名いたします。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(山本達也)  日程第2、昨日に続いて一般質問を行います。最初の質問者、篠脇議員。〔篠脇丈毅登壇〕 ◆議員(篠脇丈毅) 皆さん、おはようございます。朝早くから議会傍聴にお出ましいただきまして誠にありがとうございます。柳甦クラブの篠脇丈毅でございます。コロナ禍もございまして、市民の皆さん、大変市政に関心をお持ちの方が多うございます、そういう意味合いから、市民にとって分かりやすいやり取りとなりますように、初めによろしくお願いをいたします。 今回は、まちづくりと産業振興についてお尋ねをいたします。 1点目は、新しい中心市街地の在り方についてであります。 柳井の新しいまちづくりのために、都市計画マスタープランの見直し作業が求められていた状況の中で、山本繁太郎前知事の提案によって、平成26年3月にはコンパクトなまちづくり構想が策定をされ、モデル地区として南浜の未利用工業用地が脚光を浴び、中心市街地との関係をどうするのか、コンパクトアンドネットワークにどう位置づけるか、検討がなされておりました。 モデル地区の事業推進は、平成27年夏には受託をする民間事業者も決まり、いよいよ動き出す矢先、民間同士の契約が不調となり、その後、動きがなく、市としては南浜の工業用地はモデル事業と工場誘致の両面での検討が続けられておりました。 一方、国土交通省では、地方都市での持続可能な都市経営を支援するため、コンパクトシティ・アンドネットワークの考え方に基づく法整備として、都市再生特別措置法の一部改正により、立地適正化計画が策定できるとされました。柳井市には、まちづくり構想として、東京大学の高山先生によるまちづくり構想市浦コンサルによる古開作区画整理構想がありましたが、これらを踏まえた形で都市計画法に基づき決定された都市計画があり、今日では、都市計画マスタープランにまとめられております。 経済成長期に立案をされた計画は、事業着手が難しいと考えるものが少なくありません。今日では、南町に多くの機能が集中をし、駅北の空洞化が顕著であり、柳井の歴史を生かしたにぎわいの創出が大きな課題となっております。公共下水道事業も遅まきながら整備されてきましたが、都市排水は都市防災の視点からも大きな課題であります。 中心市街地の空洞化が人口集中地区を変形させ、現行の都市計画用途が再考を要する課題の一つであります。即ち、国土交通省が進める少子高齢化、人口減少が続く地方都市整備の方向として、従来の都市計画の考え方を転換をして持続可能な都市経営とするためには、3世代同居を見据え、居住誘導し、医療、福祉、商業機能などを整備をして、徒歩や自転車で暮らせるコンパクトなまちを目指すためには、現行用途の中でも土地利用の純度を高め、立地適正化計画に必要な機能を位置づけることが必須と理解しております。私は、平成30年3月議会と令和元年12月議会で、同趣旨の質問をさせていただきましたが、いずれも前向きでした。 去る5月10日、建設経済常任委員会立地適正化計画策定の進捗状況が報告をされましたが、平成29年第2次柳井市基本構想・基本計画が決定されたこともあり、平成30年から都市計画マスタープランの見直しに着手をし、これまで都市再生推進協議会を4回重ねたとの報告でありました。課題となっていた南浜のモデル地区は、構想の事業化と企業誘致の両面で検討が進められておりましたが、昨年6月、株式会社トクヤマが、さらには日鉄ドラム株式会社の進出が決まり、今回の適正化計画の範囲からは除外をされることになり、大きく計画の基本が変わることになりますが、どのように整理、説明をされるのでしょうか、お尋ねをいたします。 従来の都市計画は、あまりにも膨大で実現性が疑われる部分もあったことから、今後10年間に目指す都市像の実現には欠かせない計画・事業、すなわち法第81条が求める誘導施設の整備に関する事業を計画に明らかにすることになっています。 一方で、まちづくりは、市民が納得をし、こうなればいいねとの市民との目標の共有が欠かせないと思います。コンパクトなまちづくりで選択と集中すべき事業は何か、お考えがあればお伺いをいたします。 これからの持続可能な地方都市のあるべき姿としては、無駄のない都市機能の整備が不可欠であり、都市機能誘導区域居住誘導区域とも、その中心は柳井駅であろうと考えます。南町は、行政の中心に加え、商業施設が揃い、まさに活気に満ちています。駅北地区は歴史のにおいはするものの、昭和の時代に見せた商業によるにぎわいはありません。 そこで中心となる柳井駅には、南北を連携する機能を持たせなければなりませんし、ここが今回の計画のポイントと考えます。お聞きするところによると、JRは、南岩国まで、既にICOCAによるICカード改札が可能となっておりますし、次なる計画は徳山までと伺っております。そうしますと、柳井駅の無人化は現実のものとなり、イニシャルコストはかかるものの駅の橋上化は不可能とは言えないと思いますが、いかがお考えでしょうか、御所見があればお伺いをいたします。 2点目は、サザンセト・サンシャインリゾート構想の魅力をよみがえらせる手立てについてであります。 令和元年6月議会で、「国の承認から30年となるサザンセト・サンシャインリゾート構想の理念に基づき、平郡特産のタコ不漁の原因を分析をし、漁業資源拡大に取り組み、農産品と併せて経済再生を目指されませんか」と質問しました。答えは、「国において広域的調査が行われるべきものと認識している。水産大学校を含めた国への働きかけについて、県と連携をして取り組みたい」でありました。 水産県やまぐちを象徴する農水省所管の水産大学校が下関にありまして、専門家の先生方の手によって、瀬戸内海、外海とも多くの学術調査が行われてきております。我が柳井市におきましても、柳井湾開発当時に漁業資源実態調査や埋立てによる影響調査が行われてきた経緯があります。 一方、瀬戸内海の水質改善と環境保全を目的として、瀬戸内海環境保全特別措置法がありますが、平成27年の改正で、生物多様性を確保し、豊かな海を目指す基本理念が新たに定められました。このことは、大きな政策転換を意味しますが、令和元年から中央環境審議会に、今後の内海の環境保全の方策の在り方について諮問をされ、令和2年、その答申がなされております。さらに、今年1月、特定の海域の環境保全に係る制度の見直しの方向性について、意見具申もなされております。 これらを受けて、閣議決定をされ、去る6月3日、衆議院を通過・成立を見た、瀬戸内法の改正点は「内海を汚染から守り、きれいな海にする」というスローガンから、必要な栄養塩類は容認しつつ、魚介類が育ちやすい環境、すなわちきれいで豊かな海にすべきと大きく政策転換をしようとするものであります。 必要な栄養塩類として窒素、りんの供給を可能にするもので、報道によると、今後は海域の実情に応じ、栄養塩類の過不足を人の手によってコントロールする手立てが重視されよう、法改正では、海域ごとの管理計画を策定した上で、沿岸府県が関係者の合意を得て、下水処理能力を調整し、排水中の栄養塩類を適切に高めることができるようにする、これは緩和運転と呼ばれ、既に実行に移している自治体も数多くあると報じています。 過去の会議ごとの統計資料によると、瀬戸内海で海砂の採取を行ってきたのは、伊予灘と周防灘、すなわち愛媛県、山口県、大分県のみであります。このことが直接の原因とは申しませんが、柳井市のタコの漁獲量は、平成5年、78トン、平成26年には37トン、30年には9トンにまで激減しているのであります。 この度の法改正は、水産振興の好機と捉え、サザンセト地域のリーダーとして、井原市長は、リゾート構想を支える陸域の花卉・フルーツと併せ、海域の魚介類の増殖による水産振興について、国や県を動かすエンジンとなってもらいたいと考えますが、いかがお考えでしょうか、お伺いします。 これから海域ごとの管理計画策定には、地方公共団体の主体性は欠かせませんし、柳井市は浄化センターを持っておりますが、排水中の栄養塩類の濃度はどのようになっていますか、現状をお伺いをいたします。 兵庫県では同じような悩みを抱えておりまして、平成27年の法改正を踏まえ、県独自の条例で水質下限目標値として、全窒素1L当たり0.2mg、全りん1L当たり0.02mgとする先進的な取組がなされております。 また、柳井市の場合、排水口は坊田川河口部となっておりますが、これを海水交換のよい西側の柳井川・片野川河口部に変更する考えはありませんか、お尋ねをいたします。以上で、壇上での質問は終わりますが、答弁によりまして再質問をさせていただきたく、若干の時間を残していただきますようお願いをいたします。〔篠脇丈毅降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、篠脇議員の御質問にお答えをいたします。 まず、大きな1番目の御質問、新しい中心市街地のあり方のうち、(1)立地適正化計画についてお答えをいたします。 議員御案内のとおり、コンパクトなまちづくりモデル事業は、当時、モデル地区と位置づけていた新明和工業跡地への株式会社トクヤマの進出に伴い、従来からの工業専用地域としての土地利用を継続しているところでございます。 一方、柳井駅を中心としたコンパクトなまちづくりの基本理念及び基本方針については、従来からの大きな変更はなく、現在、策定を進めております柳井市立地適正化計画の中に反映をさせ、柳井らしいまちづくりを推進していくこととしております。 立地適正化計画では、柳井駅周辺を都市機能を誘導、集約するエリアとして、将来にわたって本市の拠点としての役割を担うことを想定をしております。 そこで、議員お尋ねのコンパクトなまちづくりが目指す施策といたしましては、立地適正化計画の中におきまして、周辺市町との広域連携、都市施設の見直し、そして防災、この3点を掲げております。 まず、広域連携につきましては、四十数年来の懸案事項でございました国道188号柳井・平生バイパスが令和2年度から事業着手されております。当事業により、平生町など周辺市町と連絡調整を図り、広域的な機能分担と相互補完に基づく地域連携に取り組んでまいります。 また、都市施設の見直しにつきましては、今年度、柳井市都市計画道路の見直し方針を策定し、その後、関係者の合意形成及び立地適正化計画との整合を図りながら、随時、都市計画道路について見直しをしていくこととしております。 さらに、近年、激甚化する自然災害への対応の一つといたしまして、立地適正化計画に防災指針を定めることにより、まちづくりの観点から防災対策の促進強化を図ってまいります。 今後とも関係部署間で連携をし、有識者、住民等で構成する協議会において議論を深めながら計画の策定を進めてまいります。 次に、(2)柳井駅の橋上化についてでございます。 橋上化につきましては、バリアフリー化を進める際に、駅南口の開設とともに、柳井駅の利便性の向上のため調査をいたしております。 そうした中、昨年度、JR西日本による柳井駅バリアフリー化事業として、高齢者、障害者、妊産婦など全ての人に利用しやすい駅となるようエレベーターや跨線橋が設置、刷新され、整備されたところでございます。 さらに、議員御指摘のとおり、JR西日本におきましては、ICカード乗車券利用サービスエリアの拡大に伴い、柳井駅におきましても、来年、令和4年春頃から供用開始されるというふうにお聞きをしております。 また、市といたしましても、柳井駅の利用者の利便性の向上を図るため、柳井駅南北地下道や柳井駅自転車駐車場などのリニューアル事業に取り組んでおります。 議員から御指摘のありました橋上駅舎の整備は、一般的には市街地の分断の解消につながり、地域の活性化を図る上で一定の効果を持つものと認識をしております。 一方で、本市におきましては、既にバリアフリー化が完了し、その上にさらなる橋上化となれば、費用の観点からの課題は大きいものと認識をしております。 いずれにいたしましても、本市にとりまして、JR柳井駅は大変重要な交通結節点であり、柳井駅を中心としたコンパクトなまちづくりの進展と相まって、鉄道の役割や市民のニーズが変化していく中で、今後とも機能の充実を図ってまいりたいと考えております。 なお、今議会におきましては、駅利用者などの方々の利便性を確保していくための柳井駅柵外トイレの設置工事費についての補正予算を提案をさせていただいております。 次に、大きな2番目の御質問、サザンセト・サンシャインリゾート構想につきましては、まずは、関係参与によりまして、お答えをさせていただければと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) それでは、瀬戸内法の一部改正を契機に水産振興を国・県に働きかけられませんかについてお答えをいたします。 議員からは、令和元年6月議会におきましても、漁業資源の実態を明らかにし、対策をとり、内海水産として誇れる状態にすべきとの御質問をいただきました。そのことに対し、漁業資源の回復や資源管理につきましては、漁業者の皆様とともに取組を進めているところでございます。 また、山口県農林水産事務所や山口県水産研究センターなどからの聞き取りにより、資源の減少の原因につきましては、水温やえさの関係など種々の要因が考えられますが、どれも立証されたものではないということでございます。 水産資源や海底、水質などの実態調査は、近年、国、県を含め実施されておりませんが、山口県農林水産事務所や山口県水産研究センターなどの関係機関とともに、国などへ働きかけをしていくとの答弁をさせていただいております。 そうした中で、この度の改正瀬戸内法は、水産環境にも影響を与えるものとして考えておりますので、水産資源対策水産振興対策などにつきまして、漁協や山口県と連携をし、引き続き取り組んでまいります。 本市としまして、これまで水産資源の各対策につきましては、漁業者の皆様の御意見を伺いながら、藻場の造成や漁礁、保護礁の設置などの漁場整備を計画的に進めるとともに、タイやヒラメ、キジハタなどの種苗放流なども行っております。これらにつきましても、引き続き関係機関と連携し、取組を進めてまいりたいと存じます。以上です。 ○議長(山本達也)  上下水道部長。 ◎上下水道部長(川井隆志) 次に、柳井湾水質改善のため浄化センター排水口の位置変更を検討すべきについてお答えいたします。 本市の下水道事業は、昭和60年に、柳井市公共下水道基本計画を策定し、昭和61年度から事業に着手し、平成6年3月31日に供用開始をしております。そして、柳井浄化センターの排水口の位置決定に当たりましては、事前に海水の淡水化等について、あるいは雨天時、晴天時、また四季による潮流状況や湾の上・中・下層部等の排水口周辺海域の放流水影響調査を行っております。 この調査結果に基づき、柳井湾漁業協同組合及び中国電力柳井火力発電所等との協議により、淡水化や藻場への影響、埋立地の南側に設置される消波工、発電所の取水口等の状況を踏まえ、現在の排水口の位置が決定され、事業計画の認可を受けているところでございます。 また、柳井浄化センターでは、令和2年度は、栄養塩類濃度数値の基となる全窒素を年平均1L当たり3.47mg、全りんは年平均1L当たり4.89mgを年平均日量約3,000m3放流しております。気温、水温や降雨状況等の要因により、ある程度の幅を持ちながらも総量規制基準値の範囲内で放流するため、施設の維持管理及び運用に努めているところでございます。 今回の瀬戸内海環境保全特別措置法の一部改正により、関係府県知事が策定する計画に基づき、特定の海域への栄養塩類供給が可能となります。本市下水道事業といたしましても、瀬戸内海における生物の多様性、水産資源の持続的な利用の確保の一助となり、将来にわたる多様な水産資源の確保に貢献できるよう、現在の水質環境基準の見直しや水質の目標値について、県の具体的な施策や動向を注視しながら研究してまいります。以上です。 ○議長(山本達也)  篠脇議員。 ◆議員(篠脇丈毅) ありがとうございました。初めに、市長のほうから答弁をいただきました中心市街地の機能を維持をし、将来とも持続可能なまちづくりをするための事業計画は、これから法に基づき、立地適正化計画の中に定められるわけでありますが、バリアフリーが整ったばかりだから今は出せませんという形の答弁であったというふうに思いますが、私は、南浜のモデル地区がああいうふうな形で大変結構な企業誘致の運びとなりましたので、それを考えなくてもいいということは、そもそも中心市街地の機能そのものを立地適正化計画でどう高めていくかということに尽きると思うのですよ。 そうしますと、JRの都合で物を考えるのではなくて、柳井市の都合で、JRさん、これをお願いできませんか、できたばかりで誠に市民は喜んでおりますが、さらにまちづくりのためにこれを立地適正化計画の中で明らかにしてまいりませんと将来ともできないことになりますので、その辺の御理解をということは、市長さん、いかがでしょうか。協議の余地は、私はあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 議員から御提案いただいております橋上化については、現時点でそれを否定するものでもなく、非常に、ただ費用の面で課題は大きいというふうに申し上げました。 一方で、橋上化とある意味同じ効果を生むものとして、南口の開設というような選択肢もあるわけでありまして、そうした意味で、そうした課題がある中で、しっかりと柳井駅を中心としたまちづくりという方向性はあるわけですから、様々な利便性を高めていく、また、鉄道利用者のみならず、まちの活性化につながるような駅としての位置づけはしていきたいということでございます。 ただ、このことをJRに求めていくかということでありますが、現状、他の自治体の事例を見ますと、ほぼそうしたものについては地元自治体の負担になってくると、これ南口も同様でありまして、そういう意味で、JRに、いずれにしてもお願いするにしても、相当な覚悟は地元自治体には求められるという実態もあるのかなという意味では、今後とも様々、お考えも含めて、現時点では御指導をいただきながら考えていきたいという課題であるかなというふうに思います。 ○議長(山本達也)  篠脇議員。 ◆議員(篠脇丈毅) 皆さんも御存知のように、県下には、駅の橋上化をやった最近の事例があるわけですよ。例えば、岩国駅、もちろん徳山駅もそうなのですけれど、下関の長府駅、それから大道駅というようなところが橋上化をしているのですね。相当な経費を要していますが、交通結節点改善事業というのが国交省のメニューの中にありまして、これによりますと、国が2分の1負担してくれるのですね。そういう事業をやろうとすれば、今回の立地適正化計画の中に明らかにしておかないとできないわけですよ。 さっき市長さんは、JRにお願いするということではなくて市独自の事業になりますとおっしゃいましたので、それは国交省のメニューで2分の1の負担でやれるのです。ほかにも、この立地適正化計画に乗せれば、まちづくり計画の中での事業、あと3つばかりメニューがありますが、それらを有効に使って、この事業は進めるべきであるというふうに思います。 市長さんの答弁は、その限りでございましたけれど、建設部長さん、中心市街地がより機能するためには、南北を結びつける南のにぎわいを北に及ぼす、そういう事業として何か考えておられませんか。
    ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) ただいまの議員さんの御提案でございますが、なかなか橋上駅というのは、先ほども市長が答弁しましたように、なかなか費用の観点から、かなり課題は大きなものというふうに思っております。 我々もちょっとこの橋上駅については、いろいろ検討をしてみたわけなのですけれども、岩国駅の例を挙げますと、これはホームページに載っておりましたけれども、総事業費が64億円、今の国の補助事業を使って、そのうちの半分を出したとしても、かなりな金額でございます。今この南町のにぎわいを北側にどういうふうにもたらすかということでございますが、結局、南北の市街地の連絡機能の充実ということになりますけれども、このため山口県では、東条大橋やみずほ橋の長寿命化に取り組んでおられます。やはり今、本市の所管課、都市計画課になりますけれども、この南北の地下道、これは誘導施設として長寿命化のための事業を、これを令和6年まで、ちょっとかかりますけれどもやっております。それから北側でございますが、自転車駐車場、これは令和2年度に修繕整備をしております。そのほか緑道のリニューアル事業など、これらを活用しまして、連絡機能の充実をしっかりと図っていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  篠脇議員。 ◆議員(篠脇丈毅) このすぐ後、君国議員も中心市街地のことで質問されるようでありますから君国議員に譲りまして、2問目の産業振興、これはこの地域が山口県下で唯一リゾート構想をもって、自然豊かな国立公園に恵まれたサザンセト地域を何とか経済を活性化したい、ホテル、ゴルフ場等々多くの計画がありましたけれど、事の根本は、そこに住むなりして経済活動をしている1次産業の皆さんが潤わなければならないわけですよ。そういう意味で、総合政策部長さん、サザンセト・サンシャインリゾート構想を上手に使って、この地域の経済再生という観点で、どういうことを考えておられるか、お考えがあればお伺いをしておきます。 ○議長(山本達也)  総合政策部長。 ◎総合政策部長(宮本太郎) 経済再生とリゾート構想との関わりということと思います。サザンセト・サンシャインリゾート構想は、平成5年の2月に計画承認受けました。これは総合保養地域整備法、いわゆるリゾート法に基づくものでございます。 議員御案内のとおり、本市を含みますサザンセト地域は、瀬戸内海国立公園の西の端に位置しておりまして、温暖多日照な気候風土、瀬戸内海の多島美や、そこで培われた歴史風土など恵まれた資源を有しております。 リゾート法の趣旨は、ゆとりある国民生活のための利便の増進並びに当該地域の振興を図り、もって、国民の福祉の向上並びに国土及び国民経済の均衡ある発展に寄与することを目的とするとされておりますが、このサザンセト地域は、この構想が承認されましたのも、ただいま申し上げました他に類を見ない優れた地域資源が、この法の目的を達成するにふさわしいものであるということでお認めいただいた結果であるというふうに私どもは考えております。 この構想にうたわれておりますとおり、議員御指摘にもありますように、おいしい水産物でしたり、あるいは温暖な気候を生かした柑橘などの農作物など、アフターコロナ、ポストコロナが訪れた際には、今もなお魅力ある資源として、多くの人に遡及するのではないかというふうに考えております。 いずれにいたしましても、引き続きサザンセト地域といたしまして、周防大島町、上関町、田布施町、平生町の4町と連携をいたしまして、観光PRやシティプロモーションなどを通じて、本地域のよさを内外に発信してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(山本達也)  篠脇議員。 ◆議員(篠脇丈毅) 今回の私の質問は、柳井市が何とか経済再生を果たせないか、町が元気を取り戻せないか、国が地方都市が持続可能にするための政策を打ち出してきてくれているのですよ。それに乗って地方が頑張らないと、これはうまくいかない。リゾート法だって、できて30年もたとうとしていますが、今回の瀬戸内法の改正はチャンスなのですよ。私は、1次産業が枯渇するようでは、この地域の経済再生は成り立たないと思っていますよ。そういう意味で、市長さん、是非国の施策をしっかりと受け止めて、この地域、柳井市を含むこの地域のためにも頑張っていただきたいように思います。 残り時間が少なくなりました。お隣にお座りの鍵山有志副市長におかれましては、職員歴約40年に近い間、私も一緒に仕事をさせていただいたこともありましたのですが、大変御苦労でございました。また、特別職になられては、大きな問題を抱えながら、しっかりとその役割を補助機関として果たされてきた、御苦労でございました。感謝申し上げて、お礼に代えさせていただきます。以上で私の質問を終わります。 ○議長(山本達也)  以上で、篠脇議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  11時まで休憩といたします。午前10時39分休憩                              午前11時00分再開 ○議長(山本達也)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。次の質問者、君国議員。〔君国泰照登壇〕 ◆議員(君国泰照) それでは、君国でございますが、一般質問を行わせていただきます。 昨日、おとといの某新聞によりますと、何かトップに古参議員というのが載っておりました。いつの間にか、昔は新人だったのが、古参になって古だぬきになったかな、そういうような気がするわけでありますが、やはり年は77歳になろうとせんとしますが、やはり心は広く、清く正しく美しくではないが、青春の気持ちいっぱいで、いつも柳井市の将来のことを夢見ておるわけであります。私の公約の中には、「私には子や孫たちに残したいふるさとがある」、これがいつでもうたい文句でございます。そして、若いときから北の商店街の復活を目指して、頼むぞ、40年前にそのような南北戦争があったときに代表として送り出されて今日があるわけであります。 本題に入りますが、「君国は、ちっとぼつぼつぼけた、こういうふうな質問してどうなるのか、誰に言うのか」、そういう声もあるわけでありますが、やはりこのやるせない憤り、不満をどこにぶつけるか、そういうことで質問したいわけでありまして。 中国武漢で発生したと思われる新型コロナウイルスは、初期段階の消極的な対応と隠蔽体質がパンデミック──世界的大流行をもたらしたのは、世界中が認めているところであります。その結果が、地球上の多くの人命を失い、苦しみや死の恐怖に陥れ、世界の経済や生活や文化をことごとく破壊をしているわけであります。このことは、日本国にとって有事でありまして、まさに国難であります。 しかし、このような状態となっても、習近平国家主席や中国政府や中国共産党に抗議や意見を言おうとしない日本の政府や国会であります。テレビを見ましても、注射を打つところばかりでありまして、入院患者が苦しんでも苦しむ中の姿があるだけで、この怒りというのは、どこからどういうふうに持ってきてどういうふうになったのか、そういうようなことは、ほとんど報道をされないわけであります。 そこで、市民の生活、生命を守る立場の市長として、このような一党独裁国家のやり方や態度について、その中国政府について、どのようにお考えか、また、国民、市民として、この怒りを誰にぶち当てるのか、市長の見解を尋ねるところであります。 2番目といたしまして、田園都市についてであります。 市長の談話では、柳井市の特色、魅力について語られるのは、海あり、山あり、半島や島しょありの自然に恵まれた都市であると述べられております。 そこで、柳井市の目指す都市像に、商業を中心とした商業都市なのか、また、農業、工業、観光都市を目指すのか。市長曰く、温暖な気候と山や海の幸を有し、地域のコミュニケーションと自然が愛着し、柳井に暮らす幸せを感じるまちを目指しておられるように感じるわけであります。 今、日本人が求めつつあるものは、大都会の雑踏から子どもの教育、健康、趣味の人間らしさを求める人が増えてきたように思います。柳井市は、突出した産業はないが、このことが何にも替えがたい財産であり、人間が大事にしているふるさとがあります。 そこで、シンセリティー、いつも市長がおっしゃいますが、そこで、このシンセリティー、田園都市構想というのをどのようにお考えになっていらっしゃるかをお尋ねをしたいと思います。 3点目が、柳井市中心市街地活性化事業についてであります。従来のコンパクトシティから駅中心市街地へ変わるが、駅北エリアの中心は柳井駅であります。先ほどの篠脇議員と全く同じ意見であります。多くの市民の期待は陸橋であるが、費用対効果で非常に頓挫をしているが、せめて柳井港駅のように、南口に無人改札口のようなものはできないか、そういうようなことを研究されたことがあるかをお尋ねをしたいと思います。 そして、活性化のゾーニングは観光ビジョン任せでなく、歴史ゾーン、にぎわいゾーンに、有近眞知子県議のごちゃまぜの手法を取り入れて、住環境の空き地、空き家、町なか移住、空き店舗の整備や観光商業、福祉商業の推進で人の集まる場、人の住む場、高齢者福祉の場でにぎわいを創出するまちの活性化をお考えになったことはあるかどうかをお尋ねをいたしたいと思います。壇上では終わりますが、また再質問をさせていただきます。〔君国泰照降壇〕 ○議長(山本達也)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、君国議員の御質問にお答えをさせていただきます。 まず、大きな1番目の御質問、新型コロナウイルスについてお答えをいたします。 WHO、世界保健機関は、本年1月から2月にかけて、中国武漢で国際的な専門家からなる調査チームにより新型コロナウイルスの発生源等の解明に向けての調査を行い、その報告書が3月30日に公表されております。その報告書によりますと、ウイルスが中国武漢の研究所から流出した可能性は極めて低いと結論づけられているとのことでございます。 しかしながら、報告書が公表されました同じ日には、日本やアメリカ、イギリスなど14か国の政府が、国際的な専門家による調査が大幅に遅れ、完全なデータやサンプルにアクセスできなかったことに懸念を表明するとした共同声明が出されております。 私といたしましても、日本政府同様に懸念を抱くものでございますが、一方で、私の責務は、国や県の方針に沿った感染防止対策の実施や、市民の皆様への新しい生活様式の周知など、市民の皆様にとって最も身近な場面での新型コロナ対策を講じていくことによりまして、市民の生命と生活、また、地域経済を守ることにございます。 そうした中、議員からは、テレビでは注射ばかりというふうにはおっしゃいますが、私といたしましては、おおむね10月末までには希望される全ての市民の皆様へのワクチン接種が完了するよう、今まさに取り組んでいるところでございまして、引き続きコロナ対策に鋭意注力してまいりたい、そういった思い、心境でございます。 次に、大きな2番目の御質問、田園都市についてとして、田園都市構想についてお答えをいたします。 議員御指摘のとおり、本市は海里、山里、島しょに町なかなどからなり、海、山、林、原っぱに囲まれる中で多様な風土が培われ、文化が育ち、それぞれに集落、コミュニティが形成をされてまいりました。 また、医療機関や教育機関、商業施設などの都市機能が町なかを中心に集積をされ、加えて、近年では製造業の企業進出も進み、住んでよし、働いてよしの便利なまちとして着実な歩みを進めてまいりました。 そうした中、私自身は、どんなに交通網が発達をし、情報技術が進化をし、ますます便利な暮らしが実現したとしても、生活と自然が密接をしている本市の生活環境を大切にしていきたい、次世代に残していきたいと常々考えております。 3年前に都市圏から本市に移住してこられました、ある御夫婦は、移住先を求めて全国各地を訪ね回られる中、本市にございました古民家、現在の御自宅に巡り合われたということでございます。 特に、地中海の多島美を誇るあのエーゲ海のようだとおっしゃるほどに、瀬戸内海の風景に魅せられ、迷うことなく移住を決められたというお話でございます。また、地域の方々と温かいつながりを築いておられることからは、UJIターンをされる方々の目線というものの大切さを、私は改めて感じております。 さらに、お二人が移住後に自宅から見える景色の素晴らしさを市内外に発信される活動によりまして、当地の価値を再認識された地元の方々も少なくないということでございます。 また、外からの風ということで申しますと、今、全国各地で地域おこし協力隊員が様々な使命のもと、活躍をされております。先日も、兵庫県香美町の地域おこし協力隊員が、ドローンを使ってまちの風景を発信されていることがテレビ番組で取り上げられておりました。 ドローンからの映像を見ることで、地域の方々は何気ない普段の景色のよさというものに気づき、一方、隊員は、活動を通して人々の温かさに触れ、昔の日本のよさが残っていると感じられ、任期後もまちに残る希望を持っておられるとのことでございました。 一方、本市、平郡島におきましても、地域おこし協力隊員、こちらは昨年度から平郡東島おこし推進協議会とともに、山口県の補助金を活用して導入をいたしましたドローンを使って、島の風景を動画サイトで発信をしております。議員の皆様、また島外に住まわれ、まだ一度も島へ訪問されておられないような市民の皆様にも一度御覧いただきたいと思う、そういった映像になっていると私自身は思っております。 また、外部へだけではなく島の人に向けても発信をし、平郡の方々が、自分たちの住む島の魅力を再認識され、さらに愛着を持っていただけるのではないかというふうにも感じております。 人口5,000万人と現在の半分以下でありながらも、広く適度に分散し、多様で豊かな暮らしを実現していた明治時代までの日本のように、各地区のコミュニティで暮らす方々、移住者の方々を含めて、全ての市民の皆様が、オール柳井で、まさに田園都市ともいえる私たちのふるさとの価値に思いを寄せていただきたいというふうに思います。 今、コロナの時代にありまして、多くの人々が自分の人生を改めて考える、多忙な生活においても立ち止まって考える、深い考えにたどり着く機会にもなっているというふうに言われております。 何が自分の幸福であるかを考えない人生はむなしいというふうにも言われます。ふるさとで懸命に生きてきた全ての市民の皆様が、お互いさまの気持ちの中で、人を通して、田園都市柳井で暮らす幸せを実現、実感していただけるよう、積極的かつ地道な取組を今後とも進めてまいりたいと私は考えております。 3点目の御質問、中心市街地活性化事業につきましては、関係参与によりましてお答えをさせていただければと思います。〔市長降壇〕 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) それでは、大きな3番目の柳井市中心市街地活性化事業についてお答えします。 まず1点目の、柳井駅南口の開設についてでございますが、議員御指摘のとおり、柳井駅は、まちづくりの中核施設であり、その利便性を高めるため、バリアフリー化や駅南口の開設等につきまして、本市としても調査検討してまいりました。 議員お尋ねの駅南口の無人改札口の開設につきましては、駅南口に開設スペースを新たに整備することで建設費が増加するなどの課題があり、必要性は十分に認められるものの、慎重に検討する必要がございます。 一方、今後は急速なICT化により、柳井駅の改札が無人化に移行することも考えられます。令和2年度には、JR西日本が柳井駅バリアフリー化工事を行った際、5番線ホームを存続させました。このことは、将来、駅南口の開設に伴う課題が解消された場合、効率的に駅南口を開設することができるようになっております。 いずれにしましても、柳井駅は本市の重要な交通結節点でありますので、市民が安心して快適に利用できるよう、駅南口の開設につきましては、今後も研究をしてまいります。 続きまして、2点目のにぎわいを創出するまちの活性化についてお答えいたします。 近年、人口減少や少子高齢化が進行する中で、都市機能の拡散による中心市街地の空洞化や低未利用地の増加により、地域コミュニティの維持が困難となり、地域の活力が低下することが懸念されております。 議員御案内のとおり、ごちゃまぜのまちづくりは、柳井市など駅周辺の空き家等が点在する中心市街地において、空き家等の利活用により、地域の交流の場や福祉施設の整備等を一体的に進めることで地域のコミュニティを再生し、まちのにぎわいを取り戻す有効な手段の一つとして注目されているものです。 このため、山口県では、町なかに点在する利用可能な空き家等をまちづくりの貴重な資源と捉え、交流スペースや福祉施設などへの転用等、地域のニーズに合わせて利活用することは、新たな地域コミュニティをつくり出す有効な手段であるとして、本市も含め、県内市町に対して先進事例の紹介など情報提供をいただいているところです。 本市においても、高齢化や子育て世代の方々が安心して暮らすことができるよう都市機能を集約し、まちのにぎわいを創出するコンパクトなまちづくりを目指す中で、町なかにある空き家等の地域資源を、既存の仕組みも多いに生かしながら積極的に利活用していく必要があります。 今後とも立地適正化計画の作成及び実施に取り組んでいく中で、ごちゃまぜのまちづくりに関する取組についても情報収集に努め、研究してまいりたいと考えます。以上でございます。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) いろいろ市長としても国策のことだから、やはり市長ではなくて国会議員とか、国会で物申さなければいけないわけでありますが、非常に難しい立場のことを質問いたしまして申し訳なく思っておりますが。やはり、まちの中から、君国さん、何しよるのかね、コロナどうなっちょるのかね、誰に言うていきゃええのかね、腹が立つね、腹が立つね、腹が立って、もう内紛的なものがすごくあるのですけれど言うていくところがない。いや、それは柳井の市長に言うても、私らに言うてもちょいとという、うなる場合があるわけでありますが。やはり今日のニュースを見ますと、9月には解散があるようでございます。やはり解散の中の公約で、しっかりとそういうふうな問題に取り組んでくれる方にも1票を投じたいと思うわけであります。 しかしながら、テレビ見ますと、もう中国のボロが、皆ボロボロ出てくるのですね。今までやってきた、全く、これないないないない言いながら、香港から中国、アメリカに行かれた方でも、もうこういうような制約があって、こういうふうなことですよ、テレビに映っていますよ。それとか、武漢の研究所なんかでもどんどんどんどん出ていますよいうのを、イギリスとかノルウェーとか世界各国でも、その辺のことを暴いておって、とにかくあのアメリカの大統領も、このことを非常に重大なことだから、ぜひ再度研究するようにという通達もあるようであります。 そして、やはりこういうふうな問題というのは、国会の問題でございますが、一応我々も市民からこういうふうな質問をいただいておるよ、市長に言うておきんさい。それは市長は一生懸命、防災の対策とか注射とかいろいろなことをやっていらっしゃいますよ、そういうふうなことで対応していますよいうことを説得はしておるわけでありますが、やはり山口県の市長会の会長として、やはりいろいろと、そういうふうな市内からも、また山口県からも、そういうふうな、もうどんどんどんどん県民も、そういうふうな中国に対する不満が鬱積していますよ。やはり全国的にも、今非常に鬱積して、今爆発寸前でありまして、若い男女なんかは新宿駅とか渋谷駅の前で、もう反発してですね、路上で座り込んでですね、酒を飲んでいるような情けない感じもするわけであります。 そういうことで、市長も何かそういうふうな機会があったら、国も中国に対する強力な態度を示すように、意見を物申してほしいように思います。 それとまた、ちょっと思い付きで非常に申し訳ない。今オリンピックがするじゃ、せんじゃ、反対じゃ、賛成じゃというのがありますが、市長として、このオリンピックというのはどうでしょう。やったほうがいいと思いますか。やめたほうがいいと思いますか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) なかなかのいつもながら突然の、ふいに御質問いただくので、私自身もそれだけ緊張感を持って、この場に臨んでいるわけでありますが。オリンピックももう開幕まで1か月を切っているという状況の中で、今、これも私も市長とは言いながら、報道で知ることでありますが、観客をどういうふうにしていくかとか、そういう段階に入っているということでありますので、開催される限りは、その所期の目的、世界平和、国際交流に結びついてもらいたい、スポーツの祭典としてふさわしい大会にしていただきたいというふうに思いますし、同時に、これだけ世論も開催については様々な御意見あるわけでありますから、感染対策というところは万全を期していただきたいと。 と同時に、あれだけ分科会の尾身会長も含めて、国民に対して、その行動を懸念されておられるということですから、私たちも決して無関係ではなくて、どういう行動をとっていくかということをいろいろ言われている、指摘されているようなところは厳に控えていくということも含めて、この間、非常に市民の皆さん、感染防止対策については、しっかりと取り組んでいただいているというふうに思いますが、こうした取組を、この期間中も含めて取り組んでいただけるように、私としてもお願いをしてまいりたいと思います。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 突然の質問で申し訳ございませんでした。私どもも、とにかくオリンピックを、私ども50年前に、聖火が来る、そしてオリンピック、点灯する、いろいろと、市長の話ではないけれど、いやバレーじゃ、やれ何やらのときに、非常に感動いたしましたよ。そのことがずっと思い起こしてくるわけでありますが、やはり日本中にその感動と一致協力してコロナを追放した、また新しいまちづくり、国づくりをしよう、そういうような気持ちでいっぱいでございます。 それと、柳井市の都市像というのは、令和8年を目途としていらっしゃるわけでありまして、今まではどちらか言うと内面的な精神的なものの言葉が、用語が多かったわけであります。これは「市民の力で支え合い」とか、「地域の支えと協働でする」とか、「安心安全に暮らせるまち」等、そういうようなことが載っておりまして、そういうふうな精神的な面の柳井市の都市像でなくて、やはり今から精神的なことも要るし、将来、柳井はどのようにまちづくりするのか、子どもたちに聞いて全然分かりません。どういうまちにするのだろうかな、柳井は何のまちだろうか、もしそういうふうな子どもたちにも大人にも、私どもが視察行っても自己紹介するときでも、「ええ、そういや昔、柳井高校が優勝しましたね」その辺の切り口なのですね。今は別に柳井を紹介するというても、なかなかしようがない、そういうのは一口である程度紹介できるようなこと、柳井市をここで売り出す、こういうふうなまちづくりするのですよ、こういうようなことを目標にしていますよ、やはり市民が一人一人が自慢を持って、自信を持って言えるような、そういうふうなものも要るのではないかと思うわけであります。 そして、先ほど市長のお話の中で、Uターンの人が柳井の景色を見て、「うわあ、素晴らしいな、素晴らしいな」、いろいろなところの方が柳井のまちに来られて、どうしようかというときに、まちの中見るのではない、やはりちょっと小高いところに行って海を見る、山を見る、そういうようなときに、気持ちが、まあ日本のこんな素晴らしいいいところがあるのだな、そういうような気持ちになられた方が多いようでございます。 先ほどドローンの活用をおっしゃいましたが、今柳井市には、ドローンを所有をしていらっしゃるのですか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 現状、市のほうでは所有をしておりません。先ほど平郡の例で御紹介させていただいたのは、島おこし協議会のほうで県の仕組みを使ってというお話でございました。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 以前は、三島議員がドローンを購入したらどうかという話もありよったわけでございますが、もう今頃10万か20万ぐらいでちょっとしたものはあるようでございまして、ある程度、いつでもしょっちゅう私はこの写真を撮るわけでありますが、まちづくりにやっても何やっても、こういうような平面で見るよりは、こういうふうな立体的に見たほうがこの場所が空いている、これどういうふうにしたらいいというのがよく分かりやすいのですね。もうしょっちゅう土木だろうと、ほかのものでも活用できると思います。それで、それぞれの所管でいろいろと必要事項があれば、ドローンの購入、そんな高いものではありませんが、是非ドローンの活用でやっていただきたい。 それと、先ほどからの話もありましたが、やはり協力隊の話の中で、それぞれの、例えばですよ、伊陸とか日積のまちの中を、ずっと村を映して、四季折々を編集する、やれ新庄の祭り、阿月の神明祭り、それで柳井の祭りやって、柳井のまちというのは、こういうふうなコミュニティがあって、住みやすい、ここのまちには村には、こういうふうなものがある、こういうような伝統があるのですよ。そういうふうなものをシティプロモーション的なものをやっていただくと、非常に感動して、5分とか10分でまとめる方法があるのではないかと思います。 我々がいつも視察に行ったときに、もう最初、最近は、視察の中で、はい、最近のそのまちの情報を見てくださいというので、スイッチ入れてプロジェクターをずっと見せてくれます。そのときに、やはり琵琶湖なら琵琶湖の全面を映す、伊吹山を映す、いろいろな景色を映しながらやる、よそのまちはよそのまちのそこの伝統やらいいところ、市民がみんなが盛り上がって、ああ、こういうような楽しいまちがあるのですよ、そういうふうなことを来客される方とか、ほかの企業の誘致の方でも、全国で発信する。そして今から柳井のまちでも、どこに行ってみようかなと言うたときに、そういうふうにパッと見て感動できるようなシティプロモーション的なものがあるといいと思いますが、そういうなのはお考えになったことはございますか。 ○議長(山本達也)  市長。 ◎市長(井原健太郎) 昨日、岩田優美議員さんからも、各地区の様々なお祭りをまとめたような、そういう動画をというようなお話もありました。そのお祭りをただまとめるだけではなくて、ドローンも使ってというようなことで言いますと、非常にまた、その魅力が高まり、それをまた新しいホームページでというような流れも出てくるのでしょうから、そういう意味で、かつては、ちょっとどこの所管かは把握しておりませんが、自転車、ロングライドのその映像というか、その自転車で回るのをドローンで撮影したものも含めて、今もちゃんと見られると思うのですけれども、持っていたりしますので、そういう意味で、よくよく考えてみると、平郡の島おこし協力隊員も市の職員でありますし、島おこし協議会で持っておられるということであれば、それをお借りをしてでも、各地区、今御紹介いただいた伊陸とか日積とかいろいろな山間部も含めて、撮影が可能であるというふうに思いますので、是非そうした形でまとめていきたいというふうに考えております。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 建設部長に、目が合うた。あなたも柳井の歴史は詳しいですね。柳井に「鉄道唱歌」というのがありますが、御存じでしょうか。 ○議長(山本達也)  建設部長。 ◎建設部長(重村仁志) すみません、知りません。 ○議長(山本達也)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 意地が悪いですね。分かってて聞いて。これは、「風に糸よる柳井津の港にひびく産物は、甘露醤油に柳井縞、からき浮世の塩の味」というのがあるのですね。これは明治の30年にできたようでございます。そういうようなのでも、看板でもちょっと柳井駅でもあると、おお、そうか、そうか、そうか、昔のことだったら、鉄道唱歌というのがあったいのう、そういうふうな思い出すのがあるのではなかろうかと思います。 何でこれを出したか言うたらですね、そうそう、君国さん、あなたはね、南口をやれやれ言うてから質問するが、ひとつもできんではないかって、市民からお叱りを受けるのです。そのときに、あんた今度は若い下村さんが、工夫とやる気があれば、南口の改札口は可能であるというて公約をされましたが、君国さんが応援してくれたら、282票の半分で逆点したのに、どうでしょうか。そうしたら、わくわくした新しいまちができたのに。また、温泉まで造るというような話もありましたよいうことを聞いて、ああ、これは、からき塩の味、私も市民から塩をもろうたなという感じがするわけであります。 市長は、できんものはできん、ないものはないとよく言われるわけでありますが、やはりそういうふうないろいろとほかの議員からも問題で、柳井の中心部というのは、やはり柳井駅を中心にしてやるんよ、そういうようなことでですね、やはり今までだったら、一般質問とかいろいろ会議を聞いていると、都市計画の建設部のほうで、いつも話、出よったのですね。私は都市計画と思うて都市計画言うて、これちょっと話、違いますよ。やはり、これ、全体的には、ほかのほうでやってくれるんよ、いろいろバラバラになっておりますが、是非これを市長をトップにプロジェクトをつくって、再度検討をしてみていただきたい。この柳井の歴史がそういうふうなものを物語っているわけでありますから、是非そういうふうなものを、検討でなくて、前向きで何とかできるように、できんものをやる、今度の市長はどうでもやるね、そういうような意気込みを見せてほしいと思うわけであります。 あと残りが4分になりました。皆さん方のお手元に、こういうふうな地図を置いております。えかったですね、皆さん、この地図見ると、ああ、ここに店があった、あそこにも店があった、本当に懐かしく思われる方が多いのですね。柳井市の、あれだけあってから、亀岡から銀天街から駅通りから、ようけいあったのう、今はもう10分の1もない、本当、寂れたまちになっているわけであります。こんな地域経済の活性化のほうも、度々皆さんにお示ししておりますが、いきいきまちづかいプランというのは、もう市長もほかの方も皆よく御存じだと思います。これは河内山哲郎さんのときにできたものでございまして、これはもう賞味期限が切れて、もう10年で目標年次が22年でございますが、これはもう切れているのですね。多分切れておると思います。しかし、先ほどの話の中には、こういうふうな中の内容は、もう10年、20年たっても変わらないまちづくりの活性化のための手法が、どんどんどんどん載っております。 そして、今までできた中でも、8割方は、全部市のほうや行政のほうや国のほうで道路の整備とか柳井川の整備とか、ああいうのが、みんなできておるわけでありますが、最終的な一番必要な観光商業とか福祉商業、空き家、空き地、空き店舗の活用というのが、どんどん活用しないといけないのだが、相変わらず商業の段階になってきますと、行政のほうにはやれやれ言うて、自分のほうはいっそやってないというのも多いのですね。 やはりこれも眞知子さんのごちゃまぜの中ににぎわいの拠点とか、サービス付グループホームいうのもこれは国やら県のほうも認めて推進しよるよという話があるわけでありますが、是非こういうふうな方の伊藤明子さんという、消費者庁の長官もおって、それと大家さんという方の、地元のプロデューサーがいらっしゃるわけでありますが、この方もどんどんどんどん柳井のまちに来られても、柳井のまち、そっくりそのままできるじゃ、空き地があるじゃ、空き家があるじゃ、白壁のまちに空いたとこがあるじゃ、これにそういうふうなものを持ってきたら、何ぼでも当てはまるし、ただ単独でやれ言うたら難しいけれど、今は政府が進めている誰もが居場所と役割を持つコミュニティづくりのモデル事業ということで、国のほうもやっているわけでありまして、そして、また有近さんもそのようなことを国のほうに問い合わせてみます、そういうようなモデル事業をどんどん増やしておりますよということで、是非それを研究して、これはまた県のほうも非常に支援をするとの回答があったようでございますが、是非このことも、そういうようなことを、またお呼びしてお話を聞いたりとか、視察なんか行って研究すればいいと思いますが、是非これはもう時間がないから要望にとどめておりますので、よろしくお願いをいたします。これで終わります。 ○議長(山本達也)  以上で、君国議員の一般質問を終わります。 ○議長(山本達也)  午後1時まで休憩といたします。午前11時40分休憩                              午後1時00分再開〔議長交代〕 ○副議長(篠脇丈毅) 休憩を閉じて、一般質問を続けます。 これより、地方自治法第106条第1項の規定により、副議長の篠脇が議長の職務を行います。 それでは、一般質問を続けます。 次の質問者、川﨑議員。〔川﨑孝昭登壇〕 ◆議員(川﨑孝昭) 本日誕生日の、川﨑孝昭がどうぞよろしくお願いします。 既に、岸井議員、坂ノ井議員、中川議員が同様の質問をされておりますが、重複する点があると思いますが、私なりに質問します。 私は、今回、行政と議会、議会と市長の在り方について質問します。質問が前後しますが、よろしくお願いします。 市長は、いつも議員の施策提案、政策提案又は一般質問に対し、反映するとか、参考にして検討するとか答弁されますが、私にはそのように感じられません。答弁には、職員の意見も取り上げて作成されるので、全て市長の考えが反映されるとは思いませんが、議会対策があるのかどうか分かりませんが、難しい質問には、曖昧な答弁を繰り返したり、答弁を長くされているような感じがします。 市の施策は、国、県のプログラムや方針に沿って立案されますが、それだけでは、市政に市民の注目は注がれません。インターネットの時代となり、それぞれの市町の施策は机上で見ることができますが、また、国、県の施策による補助金の利用もあります。その中で、柳井市の独自性、地域資源も生かした施策を求められます。 そのために、柳井市に欠けている施策、政策提言を、真剣に市民の代表として質問しますが、ある市民が、私に、「柳井市がよくならないのは、市長だけではなく議員にも責任がある。幾らいい一般質問をしても、それが成し遂げられて初めて議員の努めが果たせるのではないか。押しが弱く、詰めが甘ければただのパフォーマンスであって、地域の小さな要望は自治会長でもできる」と言われました。私もそのとおりだと思います。 5月24日、柳井市営住宅入居者選考委員会がありましたが、この会議も、毎回同じことの繰返し。家賃の滞納が数十万、数百万となったために、住宅の明渡し訴訟を提起したとの報告。条例で、3か月滞納があれば、住宅の明渡し請求することができるが、家賃が払えない人が、滞納となった高額を支払えると思いますか。かえって苦しむ結果になります。そこで、もう少し早い対応をしたらよいのではないかと思います。民間ではとても考えられません。また、一番、支払っている人に対して不平等であると思います。 当たり前のことを当たり前でするだけでよいと思いますが、私も、数年前から言い続けていますが、一向に変わりません。 また、私は、厚生常任委員長として1年半になりますが、プラスチックごみ問題一つにしても、何年も同じことの繰り返しで、就任当初、担当部長に、期限を決めてとお願いしても、解決の糸口が一向に見えてこない状況です。 我々の任期は4年です。残り6か月。これでは、いつまでも柳井市はよくなりません。苦しむのは市民です。 そこで、3点についてお尋ねします。 2月21日の告示、2月28日に投票のあった柳井市長選挙は、現職の井原市長と新人の一騎打ちとなりました。井原市長が4選を果たされました。おめでとうございます。 今回の市長選挙を振り返ってみると、井原市長が8,472票、相手方が8,190票であり、その差は282票と大接戦となりました。平成29年2月26日と比較してみると、その時は井原市長は9,971票、相手方は5,522票とその得票数の差は4,449票でした。 今回と前回の選挙を比較してみると、井原市長への投票は1,499票減となっており、また市長への反対票は2,688票と増えています。市長に対する反対票の大幅な積み増しが、今回の選挙の接戦となった原因ではないでしょうか。 なぜ、このような結果になったのかと私なりに考えてみますと、相変わらず多くの市民が図書館建設に納得していないのではないでしょうか。実際、市長選挙の後、「これで、図書館が建てられてしまうのか」という声が多く聞かれます。 それだけではなく、議会軽視にも問題があったのではないかと、私は考えます。井原市長が就任当初、柳井玖珂線工事の中止を県知事に伝えたということを、私は新聞で知りました。また、コンパクトシティやユーグレナの件も、先に市民から聞きました。 平成30年6月の山本議長の一般質問で、予算審議もしていないのに図書館建設が2月9日決定事項したように、子どもたちにパンフレットを配ったり、議会では、図書館建設も一旦立ち止まる請願が採択され、また、双葉保育園認可が可決されても、何の変化もない。このようなことは、図書館建設賛成の議員や反対の議員関係なく、議会の根幹に関わる議会軽視ではないでしょうか。 議員は、市民から負託されて選出されています。すなわち、市民軽視も要因の一つではないかと私は考えますが、そのようなことは、先ほども言いましたように、選挙結果からも裏付けることができると思います。投票した人の半分の人が、市長の市政運営に対し、ノーを突きつけているのです。選挙の結果は尊重したいと考えますが、あまりにも多くの市民の声を、このままにしておくことはできません。 また、先日の新聞等での報道では、図書館計画について、市長が市民の意見を交換する100人規模の会議に、97万円を予算計上したとあった。市民活動や社会福祉などをテーマに話し合う委員会や、審議会、約10の組織から出席してもらい、5グループに分けて、2回ずつの会議を開き、1回目は7月にも始めるとのこと。 3月の特別委員会では、「幅広い世代に、また分野の方々に御参画いただく形での再議論の場を速やかに設けていきたい」とありましたが、このときの発言は、今回の100人規模の会議を念頭に置いた発言であったのかと、今になって思っています。 しかしながら、市長は、3月2日、柳井日日新聞の記事の中で、「分断、対立を大きくせず、市民と一体となった丁寧な議論をしていきたい」と発言されており、そのときの発言と、今回の100人規模の会議は、内容が異なるように感じております。 そこで、3点に絞って質問します。 2月28日に行われた市長選挙の結果について、どのように思われますか。 2番目、市長は、図書館問題について、「しっかり市民の意見を聞く」と言われていますが、今後どのようにして市民の意見を聞くつもりですか。 3番目、これまでの一般質問や委員会でよく使われる常套句の「検討する」と言われますが、いつ検討されたのか。いつまでに答えを出すのかが分かりません。また、度々「行政と議会は車の両輪」と言われますが、今も同じような考えでしょうか。 せっかく出席していただきました、建設部長、市民部長は答弁は結構ですので、よろしくお願いします。以上で終わります。〔川﨑孝昭降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) まずは、川﨑議員におかれましては、御年お幾つになられたかというのは、ちょっと私存じ上げませんが、本日は、お誕生日誠におめでとうございます。 それでは、行政と議会、議会と市長の在り方についてということで、まず(1)番、市長選挙の結果について、お答えをいたします。 3月定例会におきましても、同趣旨の御質問を君国議員、岸井議員から頂いておりますので、そのほかの部分について、改めてお答えをさせていただきたいと思います。 選挙につきましては、議員からも御指摘のとおり、柳井商業高等学校跡地の利活用計画への賛否などによりまして、非常に難しいと覚悟していたとおりとなりました。この度は、様々な要因があったとされる中でも、川﨑議員をはじめ、就任当初には御支援いただいていた方々との関係を、この間継続できなかったことも、結果に直結していたというふうに深く認識しております。 少々昔話になって恐縮なのですが、特に川﨑議員におかれましては、私が翌年4月の県議選への立候補を目指して、平成18年7月に本市に転居して以来の長い御縁を頂いてまいりました。平成21年3月の初当選、もっと申し上げますと、市長選への立候補に至る過程において、特に大畠地区の方々から、出馬を要請いただきましたけれども、議員はその中心にいらっしゃったというふうに思います。もしかしたら、議員はお忘れになっておられるかもしれませんが、「今、市長選に出馬しないなら、今後一切応援しない」という趣旨のお話も頂いたことを思い出します。 そうした経緯があったにもかかわらず、私は、市長就任以降は、全ての議員の方々と等距離で、公平に向き合っていくべき立場となったとの考えから、かつて関係が近かったからこそ、川﨑議員とは、努めて一定の距離を置かせていただいてまいりました。そのような中で、今日のような関係に至ったことは、ひとえに私の人間力の不足から生じたというふうにも思っております。 また、議員にお近い方々からは、もっと大きなことをやってほしいと常にお叱りを頂く中で、地域の夢プランや気楽にトーク、この度ようやく実を結んだとはいえ、企業誘致や道路整備の取組にしても、私の手法については、まどろっこしさやじれったさ、そして市長としての物足りなさを感じておられたのだというふうに思います。 今でも、地道な努力の積み重ねが、誰よりも市長職には求められるとの思いは変わりませんけれども、いずれにしましても、もう少しそうした方々の声に耳を傾け、意思疎通を図っていくすべがあったのではないか。私自身が努力すべきであったのではないかと、今さらながらに思っております。これは、後でお答えする議会との関係でも言えることだというふうに思います。 こうしたことが積み重なり、3期12年間が厳しく評価されたものとして、今後は、これからの4年間は、コロナの時代という特別な期間であり、明るい展望を抱き、それを明快にお示しすることは、決して容易ではございませんけれども、日々、市政に誠心誠意取り組む中で、市民の負託と、議会の皆様がそれぞれにお持ちの本市に対する思いにお応えをしてまいりたいというふうに考えております。 川﨑議員におかれましても、御指導を賜りますよう、何とぞお願いを申し上げます。 次に、(2)番目、図書館に対する市民の意見についてお答えをいたします。 この度の、柳井商業高等学校跡地利活用市民会議は、私市長の私的諮問機関として設置をいたします。賛成・反対といった形で、市民が意見を二分するような状況を生んだことに対する責任と反省の上に、跡地の利活用に関し、御意見・御提案を頂き、市としてより良い利活用の方針をお示しするために、私はこの度の市民会議の設置を着想をしております。 したがいまして、この場は、合議によって賛成・反対を決する、つまりは何かを決める意思決定の場ではなく、70ある市の附属機関等の中から、まちづくりや子育て、教育文化、スポーツ、市民活動、防災といった跡地利活用に関連のある行政分野において、専門性や知見を有する委員の方々に参加をお願いすることとしております。 お願いをさせていただく方々の中には、公募によって附属機関の委員となられている方々もおられます。なお、私自身、これまでの実際の経験からも、これら附属機関は、決して行政の方針を追認するための会議体であるという考えも印象も持っていないというふうに思います。この度、委員への就任をお願いする皆様には、公平・公正な観点から御参加いただけるものと思っております。 なお、市民会議の委員の皆様には、まずは、現行案について、市としてどのような目的を持って発想し、計画したものであるのか。どういった経緯により、県から土地を無償譲渡いただくことに至ったのか。また、議会の皆様に御説明をし、御議論をいただき、関連予算を承認いただいて、今日まで事業を遂行してきたことも含めて、その手続やプロセス、さらには関係する制度の諸条件も含め、正に、昨日岸井議員さんから御指摘をいただいたような部分、背景についてきちんと御説明をし、それを議論の出発点として、委員の皆様に共有をしていただきたいと考えております。 もちろん、いついかなるときも、自由に御意見をいただくことは、これは基本でございますが、これまでは、その議論の土台が、広く市民の中に共有されていなかったということが、改めるべき点としてあるというふうに認識しております。 そして、その後の市民会議の場におきまして、跡地を積極的に利活用していく上で、より良い利活用となるよう、御提案・御提言をいただいてまいりたいと考えております。 さらには、最終的には、市民会議での御意見を踏まえて方針を定め、その方針に基づいた利活用に係る予算については、これは申し上げるまでもございませんが、最終的には議会にお諮りをし、議員の皆様に御決定をいただくこととなります。 なお、懇話会が立ち上がり、跡地問題に取組を始めて、10年近くがたちました。特に、この2年ほどは、議論の内容がどれだけ進んだかというと、ほぼ変わっていないという中で、私自身は、大変な、ある意味焦燥感というものも感じております。 いずれにせよ、跡地問題を前に進め、今後のまちづくりを進めていく中で、跡地問題を進展させ、本市での働く場の確保に加え、魅力ある暮らしを実現していただく中で、跡地がしっかりと活用されている場面を、私たちの責任として、しっかりと現実のものにしていく、実現をしていく。その覚悟の上で、私は取組を進めてまいりたいと思います。 議員におかれましては、御理解をいただければと思います。 最後に、3番目の御質問のうち、検討するという部分についてお答えをいたします。 本会議一般質問や各委員会におきましては、議員の皆様から執行部に対し、様々な御質問をいただくと同時に、多くの御提言、御提案をいただいております。 これに対し、執行部からは、結論や方針を即答できる場合もあれば、人員や経費の面、関係法令や補助金等について、よくよく調査・研究した後に、いわゆる検討をさせていただいてからお答えすると。また、当然のことながら、むしろ慎重なお答えをしなければ、極めて無責任であるといった、そういうケースもあるというふうに思います。 さらには、行政内部だけにとどまらず、庁外関係者との調整が必要であったり、多くの手順や時間を要し、長期間の検討が必要となるケースも考えられます。 そうした中、執行部といたしましては、議員の皆様の御指摘を受けまして、検討するとした事案については、検討の途中経過を委員会等で御報告するなど、早め早めのスピード感を持った対応を、改めて心がけてまいりたいと思います。なお、ここ数年間は、定例会ごとに議会総括庁議として、議会参与を中心に、本会議や委員会の情報共有、今後対応すべき事項の確認、意思統一の場を設けております。今議会のその庁議におきましても、改めて、議員の御指摘の点については、再度徹底をしてまいりたいと思います。 次に、行政と議会は車の両輪かという点についてお答えをいたします。 私は、これまで、常々市議会と行政は車の両輪というふうに申し上げてまいりましたし、今もその考えに変わりはございません。具体的には、議員の皆様と私は、共に市民の代表として、それぞれの職務、役割について、極めて大きな責任を負っております。 そうした中で、施策の決定や行政を推進する上で、多様な価値観やその時々の複雑な事情などにもよりまして、議会また個々の議員の方々と私市長、執行部の間で考えが異なる場合もあり得るというのが、そもそもの地方自治の仕組みでございます。こうした場合においても、やはり双方が真摯な議論を積み重ね、最終的には、議会で御決定いただくということになります。 恐れながら、その際には、何のために私たち政治家は仕事を与えられ、誰のために仕事をしているのかを常に念頭に置き、職責を果たすことが極めて肝要であるというふうに考えております。以上でございます。〔市長降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 昔話から話が入りましたので、ちょっと再質問が面食らっているのですが、今年の12月までは長いお付き合いをできることは確実ですので、どうぞよろしくお願いします。 政治家は、選挙結果は謙虚に受け止めて、1票差でも勝ちは勝ちです。選挙は、確かに結果が全てだと思っていますが、勝ったから何でもできるとは思いません。市長のための柳井市ではなく、もちろん議会のためでもなく、全て市民のためだと思っていますが、今後も市民平等に、市民目線で対応していただけるか、お約束してもらえますでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) もちろん、お約束もさせていただきたいというふうに思いますし、また、その辺りで私自身に不足な部分があれば、御指摘をいただけるとありがたいと、そういうふうに接していただけると、大変私自身感謝したいなというふうに思います。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 3月議会で、岸井議員に答弁されましたが、市長は、4年間を展望しつつも、日々様々な課題に対し、常に誠実に向き合い、市民の皆様に対し、誠実に向き合っていくことを貫徹してまいりたいと発言されていますが、信用してもいいですかね。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) 議員御指摘のとおり、選挙は選挙として、ただ選挙が終わりましたら、全ての市民の皆様の代表として、私この立場、役割を担っていくわけでありますから、そうした意味で、全ての市民の方々の思いに、またそれに対して誠実に対応していくということは、これはもう市長としては当然ですが、むしろ人間として、そこは私自身、引き続いて心がけていきたいというふうに思いますので、この点についても、是非御指導いただければと思います。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 皆さん、よく覚えとってくださいよ。 次は、図書館問題についてお尋ねします。 ちょっと意地悪な質問ですが、この図書館建設は、急がれるのは合併特例債の期限が切れるためか、市民のためか、お尋ねします。 ○副議長(篠脇丈毅) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(宮本太郎) 先ほどから、市長も、市民会議において今までの経緯も含めまして、出席される委員の皆様に経緯、あるいは様々な制約事項等を御説明をさせていただいて、そこを議論の出発点としてというふうなお話をさせていただいたと思います。 いずれにしましても、事業を進める上には、手続を踏まえなければいけないことというのはたくさんございます。昨日の御質問でもお答えいたしましたけれども、行政課題としてあるものをどのようにして解決していくか。それをどういう手段を使うかという中で、使える手段を講じるにはこういったことをクリアしていかなければいけないということは当然あることでございますので、合併特例債の期限についても、これは平成17年に柳井市が合併をいたしまして、それ以降用いることができる非常に有利な財源として現にあるわけでございますので、そのことを無視して事業を進めるということは難しいのではないかというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 今ちょっとよく分からなかったのですが、市民のためにということを言われましたかね、今。合併特例債の期限が切れるから活用したいということだったですかね。ちょっとよく聞き取れませんでした。 ○副議長(篠脇丈毅) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(宮本太郎) 失礼いたしました。 行政課題を解決していくための事業として取り組むということは、すなわち市民の皆様にとって公共の福祉、あるいは地域の活性化も含めて、市民に還元される施策として遂行するわけでございますので、それをする上で必要な手続、必要な用いなければいけない手段というふうに考えております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) もう一点、ちょっと分からないので、先にお聞きしたいのですが、我々自治会等で道路の拡張をお願いしても、市や県は一人でも反対者がいたら実施されませんが、内容は違いますが、図書館建設は反対する人が市民の約半分おられても、なぜ建設される、それができるのかというのがちょっと分からないのですが、お答えください。内容が違いますかね。 ○副議長(篠脇丈毅) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(宮本太郎) これだけ大勢の市民の方いらっしゃいますので、様々な御意見があることは、我々も承知しておりますし、そういうステークホルダーが多ければ多いほど、そういった利害関係の調整ですとか、それぞれの思いを調整するということは非常に困難でありますので、それを踏まえつつも、先ほどから申し上げておりますように、政策として遂行するということで我々取り組んできておるということでございます。 市民全員が、100%納得するということは、なかなかこれはどのような政策でも難しいのではないかというふうに思っておりますが、先ほど申し上げましたとおりに、我々としては政策の適用を遂行する上で、必要な事業として実施してまいりたいと思います。 ただ、図書館建設をする云々ということは、昨日も御質問がございましたけれども、これはこれから市民会議などにおいても御意見も頂戴して、最終的には議会の皆様にお諮りするわけでございますので、この段階で図書館を建設することは、もう既定路線であるかどうかということは、この場でまだ申し上げるという段階ではないというふうに考えております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) この段階では、まだ決まっていないということですね。政策部長が、権限があるかどうか分かりませんが、私が先ほど質問したのは、一人でも反対者がおったらできません、道路も。皆さんが同意でないと。なぜ、これだけ約半数の人がおられるのが、なしてできるのかなというのが、物事には賛成・反対もおられると言われましたけど、その辺縛りがあるんですよ。どうしても、県も市も同じようなことを経験しました。長いことやっていましたら。それをなぜ半数もおるのに、立ち止まって考えられないのかなと疑問に思っていますが、これはこれとしていいと思いますが。 先ほど市長の答弁で、公募するって言われましたね。市民会議を。公募、それは本当に公募されるのですか。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) 若干誤解を生んでしまっているというふうに思いますので、改めて申し上げますと、今回の市民会議には、10ほどの市の附属機関の方々に委員として御就任いただくと。この10の附属機関に参画される段階において、公募という形でその附属機関に参加されておられると。そういう委員の方々もいらっしゃると。そういう意味で先ほど御説明させていただいております。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 私は、何かどうしても分断と対立、大きくせず、市民一体となって議論をしたいとは言われていますので、皆さんの行政の都合のいいような会議としか、私だけではない、ほかの市民も思われると思います。 それは、今まで、図書館建設説明会においても、参加人数を職員の数を入れたり、議員の数を参加人数に入れたり、途中で内容が変わったりすると、何か状況証拠を作っただけではないかというふうに思われている人も多くおられますので、やはり市長が自分で言われているのですから、やはり平等にするためには、皆さんから公募して、それ自分が言われたとおりすれば、別に会議をしてはいけないという人はいないと思うのですよ。その会議をしてもいいから、市民平等の会議にしてもらえたら納得されるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 今までそういうことをやられているから、やはり市民の人も、議員もちょっと、今まで市民をだましてどうするのかなと私は感じていましたが。既成事実を作っただけで利用されたのでは、何か行政としてはせこいなというような感じを持っていました。それは、正直な話。どう思われますか。平等に公募できますか。会議は誰も反対していませんよ。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) 議員おっしゃるところの平等にという意味が、賛成されておられるか、反対されておられるか、それを平等にという意味だとしたら、正にその大変恐縮ですが、その発想というか、その着眼というのが、正にこの議論を賛成・反対の議論をしようという場にしてしまうのだと思います。 したがって、私は、今回この100人の方々、どういう考えを持っておられるか一切存じ上げません。一切反対・賛成。そういった意味では、既存のそういう仕組みを使わせていただくことが、最も公平ではないかと。新たに場を作るとなれば、また様々な課題、混乱が予想されるという中で、いかに公平な委員会構成にしていくかという視点で、今回のこの市民会議を立ち上げていこうということですので、その物の見方というか、その辺りの発想がちょっと誤解しておられるのかなというふうに思います。 決して賛成派の方に集まっていただいて、既成事実を作ろうというような意図を、もちろん持たれたくないわけですから。したがって、いかに公平な構成にするかという意味で、既存の形を活用していくのが、議員の皆様も含めて最も御納得いただけるのかなという思いでございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 初めに信用してもいいですかという質問をしましたが、これも、そしたら信用してよろしいですね。公募で平等に皆さんの意見を聞くと。私は、多分市長の答弁は、時間がないからって言われるかなと思っていたのですが、時間は。公募したという、どういう方法で公募されたかというのを私知りません。市民会議とかどうのこうのって、誰が入っているのも私も知りませんが、いろいろな意見を言われる人を、是非平等にその会議に出させてもらえば、それで結構ですので。それはどういう方法でやられました。公募とかって私分からないのですよ。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) すみません。まだ私の説明がよろしくないということで、大変申し訳ないのですが、私が今公募しているというのは、そもそもの、例えばこの10の委員会の中には、具体例を挙げますと、柳井市の行政改革推進委員会、この推進委員会については、もう既にこの推進委員会としてこの委員の方々の中には公募という形で委員になっておられる方々がいらっしゃると、そういう意味で、そもそも今回選ばれる方々の中には、それぞれの委員会に公募という形で参画していただいている方もいらっしゃるということですので。 先ほども、繰り返しになりますので申し上げませんが、いかに公平な形を作っていくかという中で、既存のそういう場を、ある意味色のついていないそういう場を活用させていただくということが、最も広く御理解、御納得いただけるのかなという趣旨で、こういう形で進めさせていただきたいということでございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) さっき私が話しましたように、図書館建設の説明会とかいろいろありましたので、なかなか信用してくれって言っても、やはり行政の都合のいいように、委員会になるのではないかというて、私も思っていましたから、市民の方も思っておられますので、その辺のちょっと食い違いがあるかと思いますが。今からもうちょっと時間があるようですので、これはまた聞かせてもらいます。 次は、時間がないので、市長が、行政と議会は車の両輪であると言われますが、それは今も同じ考えですというのは先ほど聞きましたが、やはり議員と執行部との意思の疎通、共通認識が必要であると考えますので、その点は狂いはございませんね。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) 共通認識が必要であるということに狂いはないかということですが、いずれにしても、施策を前に進めていく、また今回の柳商跡地も含めて、予算も含めたいろいろな議決もいただきかなければいけないという意味で言いますと、そこの両輪がうまく回らなければ、かみ合わなければ、ある意味一切柳井市の政策前に進まないということでありますので、共通の認識、また同じ志を持って、共に両輪として市民のために働いていきたいという思いでございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 川﨑議員。 ◆議員(川﨑孝昭) 時間を10分余す約束をしていましたが、1分になりましたので、最後になりますが、今柳井市民は、コロナウイルスに苦しんでいます。ワクチンの予約が取れない人、インターネットが使えない人、接種会場に行けない人たちが相談にたくさん来られます。 商品券や補助金もありがたいことですが、本当に市民にとって、柳井に住んでよかったと言われる柳井市にすることが、我々の使命と考えています。 どうか、これで一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(篠脇丈毅) 以上で、川﨑議員の一般質問を終わります。 ○副議長(篠脇丈毅) 午後2時まで休憩といたします。午後1時39分休憩                              午後2時00分再開 ○副議長(篠脇丈毅) 休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、中川議員。〔中川隆志登壇〕 ◆議員(中川隆志) 立志倶楽部の中川でございます。保育園の認可のために、岸井議員と連合して会派を組んでおります。ちょうど一番眠たい時間になっていますけれども、眠らせませんので、よろしくお願いします。 では、早速、質問に入らせていただきます。7項目あります。 65歳以上の高齢者のワクチン接種は、防府市では7月中、光市では7月20日までに9割終えるというふうに発表されておりますが、柳井市はいつ終わるでしょうか。 2番目、12歳から64歳までの接種は、防府市は10月中旬に終了、光市は6月17日に予約を開始して9月末までにほぼ9割を終了するというふうに発表されております。柳井市は、いつ終わるでしょうか。 3番目、ワクチンの接種を希望しているにもかかわらず、接種を受けられなかった人や、外国人に対する対応はどのようにされているでしょうか。 4番目、64歳以下の市民約1万8,000人へのPCR検査を早急に実施してはいかがでしょうか。山口県教育委員会は、約4万人の高校生及び教員にPCR検査を実施するというふうに発表し、既に一部を終えられております。プレミアム付商品券4億8,000万円を支出しても、市民の安心、安全は買えませんが、PCR検査なら僅か9,000万円で、ここに計算書いてあります、1万8,000人掛ける1人5,000円です。だから、9,000万円で安心、安全が一時的でもあれ、確保できます。 5番目、プレミアム付商品券は、受け取りに行かねばならず、かつ期限内に使ってしまわなければなりません。これは、外出の機会が増える一つの原因になります。市長のメッセージにあります外出機会の半減と矛盾しているのではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。 6番目、コロナ禍で明らかになった生理の貧困に対する対応は、柳井市ではどのように対応されるでしょうか。山口市は、小中学校のトイレに設置するというふうに、既に発表されております。また、広島県では、三次市は無償配布、廿日市市も希望者に無償配布を発表しております。 7番目、コロナ禍で、出生数や妊娠数の減少が顕著になっております。例えば、2019年の出生数は、日本全国86万人、2020年は84万人、2021年の予測は70万人台が濃厚だというふうに言われております。柳井市の将来を見据えた少子化対策をお伺いいたします。 以上、コロナ対策ではなく、コロナ禍、コロナが災いすることに対する対策について、7項目質問いたしますので、御回答よろしくお願いいたします。〔中川隆志降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、中川議員の御質問に、お答えをいたします。 コロナ禍対策ということでございまして、(1)番から(3)番まで、ワクチン接種につきましては、関連性がありますので、一括してお答えをさせていただければと思います。 新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種につきましては、国が示す計画に基づき、接種を行っております。本市では、4月から、65歳以上の高齢者への接種を開始しており、接種を希望される高齢者への接種を、おおむね7月末までに終えるよう、取り組んでいるところでございます。 高齢者の次の順位への接種につきましては、基礎疾患のある方などへの接種を、7月中に開始する予定でございまして、接種を希望される全ての市民に対しましては、10月末までにおおむね完了できるよう、取り組んでまいります。 こうした中、議員御指摘のとおり、これまで予約が取れていない方や、何らかの事情により、接種を受けることができていない方がおられるということも承知をしております。例えば、高齢者の中には、入院等により、高齢者の順位の中で接種ができない方がいらっしゃることも想定をされます。そうした場合には、接種することが可能となった時点で、随時接種を受けていただくことが可能でございますので、この点については、御安心をいただきたいというふうに思います。 次に、ワクチン接種の対象でございますが、本市に住民登録のある市民となっております。そうした中、5月末時点で、約200人の外国人の方が、住民登録をされておりまして、当然この方々も接種対象ということになります。本市にお住まいの外国人の方は、日常生活に不便がない程度、日本語を理解できる方も多いのではないかというふうに認識しておりますし、日常生活や職場等において、支援を受けられる環境にある方もいらっしゃるかと思います。なお、本市ホームページからも、厚生労働省が提供している外国人向け、これは外国語に訳したものになりますが、そうした外国人向けの新型コロナ接種のお知らせや予診票等を、これは閲覧することが可能でございます。 今後とも、新型コロナワクチン接種を希望される市民全ての方々に接種していただけるように、県や医療関係者等とも緊密に連携しながら、迅速かつ円滑な接種が行えるよう、取り組んでまいりたいと思います。 続きまして、(4)番、64歳以下の市民へのPCR検査の実施について、お答えをいたします。 御指摘のように、山口県におきましては、県内の高校においてクラスターが発生をし、不安な気持ちを抱えて過ごしている生徒が多いことや、昨年コロナの影響で様々な大会が中止となり、高校生が大変つらい思いをしたということから、大会や学校行事などを安心、安全に実施できるように、高校生や教職員へのPCR検査を実施されたところでございます。 本市では、現時点で45人の感染者が確認をされておりますけれども、そのうち、本年5月に発生をいたしましたクラスターと、その関連事案において26人の感染者が確認をされております。幸いなことに、濃厚接触者や、接触者以外への新たな感染者を発生させることなく、封じ込めができたということになります。市民お一人お一人が、基本的な感染対策に御協力をいただいたことによるものと、感謝の思いでございます。 現時点で、本市としては、64歳以下の市民へ、市独自にPCR検査を実施する予定はございませんけれども新型コロナワクチン接種を進めていくことに注力をし、市民の感染への不安を軽減してまいりたいというふうに考えております。 次に、(5)番、プレミアム付商品券について、お答えをいたします。 昨年度に実施をした際には、利用された市民の方や、コロナの影響を受けておられる事業者の方々から、大変好評をいただいたことにより、今年度も実施をいたします。プレミアム付商品券、やない暮らし応援買物券につきましては、今回も、密や混雑を避けるため、市内15の郵便局と市役所西平郡連絡所において、7月12日から8月31日までの間に販売し、7月12日から10月31日までの112日間を使用期間というふうにしております。 そうした中、5月18日に発表をいたしました、新型コロナウイルス感染症に関する市長メッセージは、山口県新型コロナ感染拡大防止集中対策の実施を受けたものでございまして、その後、県の集中対策期間の延長に対応し、改めて発表しております。このメッセージでは、6月20日までを対象期間として、感染拡大防止の観点から、市民の皆様に外出機会の半減をお願いしております。 買物券の購入は、代理人の方でも可能であり、家族などの券をまとめて購入することもできます。また、利用に際しても、まとめ買いなどでの買物の回数の減少や、複数人での買物を代表者での買物とするなどにより、実質的な外出機会の半減の実現も可能であるというふうには考えておりますが、最終的には、山口県が実施しております感染拡大防止集中対策期間のさらなる延長等々、新型コロナウイルス感染症の拡大により、又は山口県が緊急事態宣言等の発令地域となった場合など、そうした状況に合わせて、延期や変更ということも含めて、これは柔軟に対応してまいりたいというふうに考えております。 (6)番目、生理の貧困について、お答えをいたします。 コロナ禍において、生理用品の購入が困難な方を対象に、当該用品を無償配布するなどの取組が行われていることについては、報道等を通じて、承知しているところでございます。 市内におきましても、本年5月に、民間団体において、子ども食堂の取組に併せて、生理用品の無償配布を行われたというふうにお聞きしております。また、その他の民間団体におきましても、今後取り組まれる計画があるというふうに伺っております。 なお、これまでも、市内の小中学校におきましては、保健室に生理用品を用意し、必要に応じて児童生徒に提供されております。 そういった状況の中で、市に対しては、生理用品の支給に特化した相談・お問合せ・要望などは、現時点においては頂いておりません。 一方で、生理の貧困については、その性質上、顕在化しにくいといった課題がございます。現在、政府の男女共同参画会議において、その対策についても議論がなされており、今後は、国の方針や施策等を注視しつつ、民間団体の取組とも連携しながら、地域のニーズの把握にも努めてまいりたいと考えております。 最後に、(7)番、コロナ禍における、本市の少子化対策の今後についてお答えをいたします。 議員御案内のとおり、新型コロナウイルス感染症の流行による影響で、我が国はもとより、世界的に子どもの出生数が減少をしております。これについては、様々に報道されておりますので、この場で改めて御説明をさせていただくことはいたしませんが、一方の本市では、令和2年1年間の出生数は151人で、令和元年の153人、平成30年の171人と減少傾向にはございますが、昨年においては、顕著な影響は見られていないということでございます。 しかしながら、妊娠届の傾向を比較いたしますと、平成31年1月から5月にかけて提出された数が63件、同じく令和2年が68件、そして令和3年が46件と激減をしております。 今後、コロナ禍で生まれ育った子どもたちに対しましては、まず、子育てや教育などの社会制度面において、コロナ禍で生じた社会状況が原因で不利にならないようにしていく必要があるというふうに思います。 収束後の安定した社会情勢がいつ訪れるのかは、いまだ見通せませんけれども、安心して子育てができるまちの実現に向けて、子育て支援策等の充実はもとより、本市で育った子どもたちが、成人後も本市に住み続けられるよう、雇用の場の確保とともに、魅力的なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。〔市長降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 市長に全部お答えいただきまして、大変恐縮でございます。 時間も制約があるので、まずその生理の貧困について、お伺いしたいと思います。 実は、これは、本来なら、私は女性議員がやるべきではないかというふうに、最初思ったのですけれども、実は、そのこと自体が既にもう間違った考えというか、男も女も関係なく、こういう問題についてはきちんと議論できる社会でなければならないと強く思いましたので、私が質問させていただきました。 この中で、私が今言ったように、女性がやるべきだというふうに思ったということは、いかに男中心の社会であるかということを、この生理の貧困という問題は浮き彫りにさせたのだと思います。男も女も男女、あるいはおとといですか、久冨議員もLGBTの話をしましたけれども、とにかくもう男とか女とかという問題ではなく、人間として人間の心と体にどういうふうに寄り添えるか。そういうことを、我々に突きつけられた問題だと思います。たまたまこれが、コロナ禍の中で出てきたことであって、普通なら、そうでない時期だって出てこなければならなかった問題だと思います。 市長にまずお伺いしますけれど、答弁していただいたのですけれども、この生理の貧困に対する答弁に関して、女性の職員に質問とか助言を仰がれましたか。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) 大変恐縮ですが、基本的に各分野担当課というのが、まず議員さんから質問通告を頂いた時点で定めまして、その担当課が聞き取りもさせていただき、それを基に答弁書を作ってくるという意味で、私が直接ということはしておりませんが、具体的な担当課、社会福祉課の中でどういう議論が行われたかということについては、ちょっと承知をしていません。ただ、私自身が直接というのは、今回ございません。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) そのとおりだと思ったので、健康福祉部長にお伺いしますけれど、女性職員に質問とかされましたでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(日浦隆雄) ただいま市長が申し上げましたように、社会福祉課のほうで、この答弁を考えさせていただいておるわけですが、当然生理そのものについて女性職員というのは、そこまでは確認はしなかったところはありますが、例えば答弁で申し上げました子ども食堂のことであるとか、あるいは窓口でひとり親に対する母子父子相談員などもおりますので、今相談がどうなっているかとか、そういった状況は確認をさせていただいております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 核心に触れる部分については、お聞きにならなかったということだと思うのですけれども、想像に難くはないのですけれども、いかに、だからこれが男中心の社会になっているかということだと思うのですよ。市役所だけではないと思います。議会もそうだと思いますけれども。 この男中心の社会というのが、どうして起こっているのかというと、根のところには、かつて私が問題にしましたセクハラ、パワハラの問題も同じところに根っこはあるのだと思うのですよ。それで、9月の定例会で、私が総務部長に、これはセクハラの事件ですけど、5人の職員がセクハラの現場に同行していて、誰も酩酊して気づかなかったというふうに言われていたので、そんなことってあるのかって言ったら、前総務部長は、「私はお酒飲まないけれど、ほかの職員に聞いたところでは、そういうことはあり得る」というお答えだったのです。 これは、いかに男社会であるのか、女性に配慮しているかということを、ちょっと皆さんにお聞きしたいので、出席されている方、皆さんにちょっとお伺いしたいのですけれど、上からいきますかね、すみません。経済部長、多分元組合の党首だったと思うのですけれど、かつては女性の権利、叫ばれたほうだと思うのですけれども、セクハラの現場にいてお酒飲んで覚えていないということはあり得ると思いますか。5人の人間がいて。 ○副議長(篠脇丈毅) 経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) 具体的なことを、私も経験がないので、何とも申し上げられませんが、やはりその状況に応じて、基本その全く覚えていないということは、私であればそういうことは私はないというふうに思います。そこまで酔うこともないのでですね。基本的には記憶をしているというふうに私は思います。すみません。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) さすがに、組合やられただけあるとは思います。市民部長、いかがですか。 ○副議長(篠脇丈毅) 市民部長。 ◎市民部長(米川辰夫) 私は、個人的にお酒を飲みましても、あまりこう酔うというような感じはないほうだと思っております。ただ、そのときのこの実際の状況というものによって、それを、いわゆるセクハラというふうに感じるかどうかというようなこともありますし、やはりその場の状況によるのではないかというふうに思います。以上です。
    ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 健康福祉部長は、いかがですか。 ○副議長(篠脇丈毅) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(日浦隆雄) ただいま市民部長が申し上げたとおりだと思っておりまして、やはりそのときの状況によるのではないかなと思っております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 順番に聞いて恐縮なのですけど、教育部長、いかがですか。 ○副議長(篠脇丈毅) 教育部長。 ◎教育部長(三浦正明) 私もお酒は好きなほうなので、たくさん飲むほうですが、周りでそういった状況というのは、覚えていないという人は見たことはありますが、私自身は、どうしてもその深酒してもちょっと覚えてしまって後悔するほうなので、逆に忘れてみたいというところはございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) いや、要するに、目の前でセクハラが起こっているのを見逃せるか、見逃せないかということにも関わってくるのだと思うのですけれど、教育長、いかがですか。小中学生に対してもそういう問題出てくるのではないかと思うのですけれども。 ○副議長(篠脇丈毅) 教育長。 ◎教育長(西元良治) 小中学生ですか。 ◆議員(中川隆志) いやいや違います。5人いて。 ◎教育長(西元良治) 私は、あまりお酒が強くないので、その酩酊するようなことはないのですけれど。今まで学校におりましたが、実は学校では、私特に小学校でしたが、男性教員がとても少なくて、そういった環境では男性も女性もほぼ同一の職務内容で、同じように仕事をしております。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) すみません。総務部長、前任者の御意見と同じでしょうか。違うでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 総務部長。 ◎総務部長(河原憲治) 私も、どちらかといえばお酒がすごい好きなほうで、ちょっと本当、正直申しまして、飲み過ぎたときには記憶がなくなるときがございます。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) いやいや、自分のことではなくて、5人いて5人とも全部がそうやって酩酊して覚えていないということがあり得るだろうかというふうにお伺いしているのですけれど。 ○副議長(篠脇丈毅) 総務部長。 ◎総務部長(河原憲治) ちょっとその5人全員がというところに関しましては、私はその人それぞれでやはり違うと思いますので分かりませんが、先ほど申しましたように、私に関してはちょっと次の朝この辺が飛んでいるなというのはあります。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 総合政策部長、多分男女共同参画というのは総合政策部の担当だと思うのですけれど、部長はいかがお考えですか。 ○副議長(篠脇丈毅) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(宮本太郎) 私も総務部長と同じで、お酒は嫌いなほうではございません。楽しいお酒を飲むのが好きですから、お酒の場でも、そのときがどういう状況だったのか、私も詳しくは存じ上げませんけれども、楽しく飲めるようにしたいというふうに考えておりますし、そのときにおられた方たちも楽しく飲みたかったのではないかなとは思いながら、結果としてそういうふうになってしまったのではないかというふうに思っております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) すみません。副市長。最後のお仕事になるかと思いますが。副市長は、分限懲戒審査委員会の委員長でもあられるのですけれども、いかがお考えでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 副市長。 ◎副市長(鍵山有志) まず、個人的に、私もお酒のほうは大好きでございまして、特に40代過ぎまして酩酊すること多々ございます。記憶も失うこともございますけれども。いろいろこうその件については、私も情報を聞いておりますけれども、酩酊していたというだけではなしに、やはり気づかなかったというようなことも一部聞いておりますので、私が全ての状況を把握しておるわけではございませんけれども、ちょっと私も核心的なことは申し上げられませんが、酩酊に加えて気がつかなかったということもあるのではないかというふうに考えております。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) じゃあ、最後に市長、お酒もお強いようですけれども、どうでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) この問題については、お酒が強い弱いではなくて、どういう状況であれ、やはり一人の女性が傷ついたという事実には変わらないわけでありますから、強い弱い関係なく、そこは大きな責任が生じてくるということで、これはもう全ての、私も含めて社会人として、当然そういう場面では気をつけなければいけないということが求められるというふうに思います。ただ、私そんなに強くはないですから、そこは申し上げておきます。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) いやいや、私が聞いているのは、だから、5人いて5人ともそれを酩酊して覚えていないということがあり得るだろうかということをお伺いしているのですけれど。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) そこにどういう状況かというのは、そのケース・バイ・ケースなのでしょうけれども、それはあり得るというふうには思いますが、ただそういうことを聞いていないというふうにおっしゃるのでしょうけれども、あり得るからといって許される問題ではないというところは、申し上げておきたいと思います。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) ちょっと、なかなか答えづらい質問だったかとは思うのですけれども、昨日も三島議員の質問に対して、市長が、部長の意見も市長の意見も何ら違うところはないというふうにおっしゃっていますので、5人でもあり得ることはあるんだということが総合的な見解だと思います。 なぜ、これを聞いたかというと、実は、もしかしたらその5人の中にも、やはり私は正直に話をしたいという人もいたのではないかと思うのですよ。そういう人が、例えば組織の理論で意見言わないようにしたとか、あるいは周りの雰囲気からしてそういうことをしなかったということもあるのではないかと思って、ちょっとお伺いしました。 何でそれを言うかというと、今女性の問題だって言ったのですけれど、その後で人間全ての問題だって言ったのです。だから、この問題も、やはり男の心にも寄り添っていない。大きく言えば人間の心や体にいまだに寄り添った対応をしてこないという事実があるのではないかと思って質問したわけです。 それで、元の生理の貧困の話に戻りますけれども、行く行くは市長も、考えたいというふうな御答弁ですので、積極的に是非進めていただきたいと思うのですけれど、まず遠崎小学校に、防災の備蓄品として約2,000枚生理用のナプキンがあるのです。それを取りあえずの間、放出するお考えはありませんか。 ○副議長(篠脇丈毅) 総務部長。 ◎総務部長(河原憲治) ただいま議員さんおっしゃいまいしたように、遠崎小学校に約2,900枚の生理用品を備蓄しております。製品には使用期限というものは明記はされていないのですけれども、機能が落ちてしまえば、使用ができなくなって廃棄せざるを得なくなるようなことにもなりかねますので、そうなる前に新しいものを購入し、今備蓄しているものを生活にお困りの方とかに配布できれば、一時的ではありますけれども、やはりお役に立てるのではないか。また、備蓄品を有効に活用できるのではないかと考えております。 配布の時期につきましては、先月うちの職員のほうが物を確認しに行ったのですけれども、これが平成29年の1月に購入したもので、まだ今時点では大丈夫だということは確認をしております。 配布方法につきましては、配るときには、社会福祉部門であるとか教育部門の関係と協議しながら、配布方法を検討し、実行してまいりたいと思っております。以上でございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) ちょっと確認なのですけれど、まだ使用期限内だからまだ配布しないというのか、使用期限内だから配布できるから積極的に配布していこうというのか、どちらですか。 ○副議長(篠脇丈毅) 総務部長。 ◎総務部長(河原憲治) やはり、災害のために備蓄しているというのが、今の災害備蓄品でございますので、この使用期限というのが明確になっていれば、もうその期限前をもってすぐに配布の方向でということは考えられるのですけれども、定期的に確認をしながらと言いますか、おおむね他の市町で見ますと、6年とか5年とかその辺りで大体区切りを切って配っていらっしゃるところもありますので、その時期につきましては、そんなに遠くはないということで、状況を見ながら判断していきたいと思っております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 当面考えていないということなんだろうけれど、多分総務部長も男なので、やはりこれは男の理論で言われているのではないかと思います。やはり女性に寄り添ってというか、心と体に寄り添う、あるいは人間の心と体に寄り添えば、やはり困っているときには何とかしようではないかと、一肌脱いでいただくのが人間ではないかと思います。思わず男ではないかと言いそうになったのですけれど。 それで、取りあえずは、じゃあまだ考えていないということだと思うのですけれども、実は、この問題ってなんか今ぽっと出てきて、当面ちょっと薬塗って終わりにしましょうという問題ではなく、以前からずっとあって、なおかつ先ほどから子ども食堂とか小学校、中学校という話をされていますけれども、このコロナ禍になって、一番失業で割りを食ったというか、失業者が多いのは女性だというふうに言われていて、やっぱり大人の女性もこの生理の貧困の問題には、非常に悩まされている方が多いのだと思うのですよ。御存じと思いますけれど、女子大生がアンケート調査したら、5人に1人が生理用品買えないことがあったというふうな回答があったというふうに言われています。 問題は、だから短期的にやって、これを乗り切るのではなくて、将来的に長い目で、やはり供給体制というのですか、それは確立していく必要があると思うのですよ。そのためには、やはり民間団体任せではなくて、市も積極的に関わっていっていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(日浦隆雄) 先ほどの市長の答弁でも、今のところ、市の窓口ではそういった具体的な、なかなか相談しにくいといったことも確かにあろうと思いますが、今のところそういった御相談は受けていないということではございますが、これについては、社会福祉協議会のほうにも確認をいたしましたが、今のところはないということでしたが、ただいま議員さんおっしゃるように、全国的にはそういった報道もされているということで、やり方、今後実施する場合に、市が直接的に配布する方法を考えることも一つでしょうし、今申し上げた社会福祉協議会では、食料品に困られた方に支援をしていることもございます。これについては、やはりコロナ禍になって、件数はかなり増加しているといった状況もございますので、そういった食料品を含めた生活物資の支援の中で実施をするとか、そういった方法もあろうと思っております。 いずれにいたしましても、国でも今そういった議論をされているということもありますので、そういった支援策も注視しながら、今後検討してまいりたいと、そのように思っております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 例えば、恐らくこれ微妙な問題ですし、何回も言いますけれど、男社会の中で相談に行くというのも非常に恥ずかしい話かもしれないので、大っぴらにはならないこともいっぱいあるのだとは思うのですけれど、ただ、やはりこれは人間として避けて通れない問題なのですよ。 だから、そこのところは、何とか対策を打って恒久的なシステムを考えていく必要があると思うのです。 それで、内閣府は、女性支援交付金の充実ということをうたっていまして、その使途に女性の生理用品の無料配布を加えることをまだ検討しているのかな、加えてもいいというふうに言っているのですよ。だから、そういうことも活用して、是非実現させていただきたいと思うのです。 それから、もう一つ、民生児童委員とか、福祉委員という方もいらっしゃるのですよね。そういう方は、もっと地域に根づいた活動をされているので、そういう方に話を聞くということも大切だと思います。 それから、今問題になっているヤングケアラー、若い人が家族の面倒を見なければいけないので、学校に行けないとか、そういう人も随分いらっしゃると。そういう方たちも、恐らくこの生理の貧困には悩まされているのではないかと思うのです。 だから、この問題一つ取ったって、大きな問題なのですけれど、例えば生理用品を提供するだけであれば、そんな大きなお金は必要ではない。でも、影響力は非常に大きいと思うのです。だから、是非これは、長期的な展望で実現させていただきたいと思います。要望として終わります。よろしくお願いします。 それから、市長のメッセージの件ですけれども、プレミアム商品券の発売は、山口県の集中対策以降になっているので、6月20日までなので、取りあえずは触れませんよというお答えかと思います。それはそれとして、いいのかもしれないので、あれしておきます。 その集中対策の中に、県外との往来の自粛、それから今言った外出機会の半減、それから感染予防策の徹底という3点あるのですけれども、例えばその県外の往来の自粛というふうに簡単に、山口県も市長もメッセージも出されて言われているのですけれど、じゃあ山口県や柳井市が、例えばお隣の広島県に、うちは自粛させますから、その代わりお宅からも来させないようにしなさいというふうな申出をされたのでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(日浦隆雄) 山口県と、例えば広島県とか、そういったお話ですね。これについては、ちょっと私も正確なところは把握しておりませんが、コロナ感染者が第4波で拡大する中で、中国5県の知事同士のお話の中で、そういったお話をされたということも確かあったと記憶しております。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 会議の中で、公式かどうかははっきりしないということですかね。 それから、外出機会の半減についてもお伺いしますけれども、市役所の中では、じゃあ出勤半減させるというのが外出機会の半減ということになるのではないかと思うのですけれども、そういうための努力とか、そういうことされていますか。 ○副議長(篠脇丈毅) 総務部長。 ◎総務部長(河原憲治) 今おっしゃったことに対しまして、在宅勤務であるとかテレワークということにもなるのでしょうけれども、今のところその勤務形態については取り入れておりません。 ○副議長(篠脇丈毅) 中川議員。 ◆議員(中川隆志) 時間がなくなったので、結論だけ言いますけれども、やっぱり市民にいろいろな情報を、さっきのコロナいつまでに終わるとかいうことも出す必要があると思いますし、それから、市が率先してそういうことをやっているということを見せないと、誰もついてこないと思うのですよ。 ですから、こういうのを出すのはいいけれども、それをやっていると、隗より始めよという格言もありますから、市も絶対やるのだったら、皆さんにそれを見せていただかないと、やはり説得力ないと思いますので、そういう努力もしてもらいたいと思います。以上で終わります。 ○副議長(篠脇丈毅) 以上で、中川議員の一般質問を終わります。 ○副議長(篠脇丈毅) 午後3時まで休憩といたします。午後2時40分休憩                              午後3時00分再開 ○副議長(篠脇丈毅) 休憩を閉じて一般質問を続けます。 次の質問者、田中議員。〔田中晴美登壇〕 ◆議員(田中晴美) それでは、質問に入ります。 初めに、柳井市の基金について、お尋ねをします。 先の市長選挙におきまして、相手候補のリーフレットに、柳井市の子どもさんの出生数の少なさ、そして、町なかの元気のなさ、人口減少などが課題として挙げられておりました。そして、それらを解消するためには、基金をためるのではなしに使って、子どもの数を増やしたり、まちを元気にしたり、人口減少を食い止めたりできるのではないかというようなリーフレットでありました。 これらの課題は、井原市長が就任して以来ずっと一生懸命尽くしてきておられる。そして、昨年、素晴らしい成果が生み出されております。トクヤマ、日鉄ドラム、そして、関連する業者、将来には160人ぐらいの働き場所が確保できる。やはり、出生率を増やすためには、絶対条件は、若い家族の働き場所が地域にあることであろうと思っております。そのことにおいては、この課題は、市長はしっかりと成果を出しておられると認識をしております。 そして、基金について、これを取り壊して使ったらという、行政経験もない素人の方がこういうお話をされる。お金を使えば子ども数は増えるのだろうか。お金を使えば町なかは元気になるのだろうか。お金を使えば人口減少は食い止めることができるのだろうか。少し不安なところがあったものですから、基金とはどういうことであるのか、どういうものであるのかということを、お尋ねをしたいと思います。 小さな話でございますが、私の自治会が45世帯ありまして、以前、自治会長を受けたときに、渡された通帳に残高は、何千円の段階でございました。これでは安心して自治会の運営をすることができない。せめて1年分の自治会の必要経費は、常に通帳の残高に残しておかないとと思い、数年たってその残高を通帳に入れることができました。 すると、それまで自治会長を受けたことのない方から、おい、それだけ残高があるのなら、会費を少なくしたらどうかとか、これだけ金があるのなら、あれをやってくれ、これをやってくれと、もう言いたい放題言ってこられました。全部拒否しました。心の中では、人の苦労も知らんと言いたいことを言やあがって、大きなお世話よと、強く叫んだわけでございます。 過去に大きなお金を扱ったことがあるという相手候補の方々、それならば、柳井市の基金の何億を何に使ったら、どういうふうに子どもさんが増えてくるのだという詳細、また、町なかを元気にするのなら、何億のお金をこういうものに使ったら、町なかは元気になるよ、人口減少は食い止めることができるよと、もう少し詳細な計画などを書いてくれたら、ひょっとしたら、この若者は期待できるなという感覚になったのではなかろうかと思っております。 しかし、行政経験がない素人の方は、市民の方が、基金にああしたらええ、こうしたらええという話をする。この度のリーフレットの中には、多くの方々が読まれて、それで、一番印象に残ったのは、柳井は財政が厳しい、厳しいと職員はよく言うけれど、ようけお金をためているじゃないかと。地域で何かをやってくれと言うたら、財政が厳しいから、すぐはできんよと言われるけれど、これだけお金をためてから、うそを言うのかいと、このように受け止められていると聞いております。 こうした形において、やはり一般の市民の方々が、そういう基金に対してそういう思いをされるということは、これまで、井原市長もしっかりと市民の方々に対して、基金の説明や計画を一生懸命されていたと思うのですが、理解をされていないのではなかろうかと、このように思うわけでございます。そこに、井原市長のちょっとした隙があったと言われても、仕方ないのではなかろうかなと思っております。 こうした中において、子どもさんの出生率を上げるということは、大変大事なことではあるのですが、井原市長の工場誘致において、それも十分これから出生率が徐々に上がってくるし、町なかの元気も、徐々に上がってくると考えられるわけでございます。 こうしたことにおいて、基金とはどういう性格のものであるか、どういう大切なものであるか、井原市長は12年前に就任されてから今日まで、基金の経緯、そして、井原市長の基金に対する考え、思い、そうしたものをやさしく、みやすく説明をしていただきたい。そして、今ある基金を、これからの柳井市に対して、どのように活用すべきであるかということを、説明をいただきたい。 ただ、相手候補のリーフレットに、基金残高、括弧して、これは一般市民の預金ですよと、やさしく丁寧に説明書きがあります。このことが一番必要であるのではなかろうかと思っております。行政関係の方々は、基金という2文字は大体理解できる。だけれど、一般の方は、2文字でも何のことかよく分からないという形で、市民の方々が、ようけお金をためているじゃないかと、こういう批判になるのではなかろうかと思っております。やさしく、みやすく、中学生にも分かるような基金の説明を、よろしくお願いいたします。 2番目に、柳井市の地域資源について、お尋ねをします。 やはり、12年前に市長になられたころ、よく市長は、柳井市の持つ豊富な資源をフルに活用して、元気なまちをつくっていきたいのような話をされていたように、記憶をしておるのですが、私も70を超えたものですから、なかなか記憶が定かではございません。 ここで、最初に市長にお尋ねをしたいのは、地域資源に対する見解は、どのような見解をお持ちであるか。例えば、うん、いろいろ地域資源はあるよ。掘り起こして、価値あると思うよ。既に、幾つか掘り起こして価値観を植えつけて、それで、経済活動を起こしているよ。また、いや、いろいろあるだろうけれど、経済効果まではなかなか難しいから、手をつけないほうがいいよと。どのような地域資源に対して見解をお持ちであるか、お尋ねをしたいと思います。 柳井市には、例えば富士山のように、ただ見るだけで、見せるだけで、登るだけで、自然に経済活動がどんどんと起きるという素晴らしい資源というのは、残念ながら存在はしないんだろうと思っております。柳井市には、地域資源というのは、やはり地域の方々が一生懸命掘り起こさなければ、掘り起こして、手を加えて、そして価値あるものにして、経済活動に結びつける。これが地域資源の活用をすれば、地域の方々が生活に潤い、健康になる。そして、柳井市の経済に少しでもプラスになるんじゃなかろうかと、感じているわけでございます。 少し前に、東京から移住された御夫婦、先ほど、市長の説明にもありましたが、移住された方が、こんな質問をしました。柳井市がとてもエーゲ海のように素晴らしい景色だから、移ってきたよと。山も少し買った。竹林が繁茂しておる。周りを見渡すと、たくさんの竹林が繁茂しておる。柳井市はなぜこの竹を、竹チップや竹炭にして売り出さないのと聞かれました。私は答えに困ったのですが、多分、柳井市がやる仕事ではないと思いますよと。例えば、市長や職員さんが竹やぶに入って、鉢巻を巻いて竹を切っているのを見たことないし、竹炭を作っているのも見たことがないから、柳井市がやるというのは、別なことでお手伝いではないかなと思うのですよと。なら、何をするのと聞かれました。私もはっきりした答えが出せないので、6月の議会に、一般質問で市長に問いただしてみるから、その答えをまたお持ちさせてもらいますと、このように言って、お別れをしたのです。 その御夫婦は、竹チップの価値観を知っておられました。私も、以前、竹チップの質問をさせてもらいました。山口県が全国で上位、竹林の繁茂。そして、柳井市は県内でやはり上位にあるのは、竹林の整備ができていないところと言われたことがございます。これまで、柳井市の高齢の方々がボランティアで竹林の整備をしていただいておりました。その方々は、竹を切って片付けるのに、県の農林事務所が持っていた竹チッパー、竹を小さく砕く機械です。古いやつを持っていた。それをお借りして、小さく砕いて袋詰めをしておられた。 しかし、その機械が壊れたものですから、県のほうとしては、農林事務所としては、新しい竹チッパーは買わない。だけれど、市町村やボランティアで竹林整備、里山の整備をする方々が竹チッパーを購入されるときには、半額の補助をするということをちょっと耳にしたのですが、また、これは後、正確な答えをいただきたいと思います。 その当時は、袋詰めした竹チップというのは、畑に10cmか20cmぐらいまくと、草が生えるのを抑えることができる。しかし、ごく最近になって、その竹チップというのは、素晴らしい肥料とする、立証されております。竹チップの中には、甘露水という甘い水と乳酸菌というのが含まれて、地中の微生物が大変好んで食べにくる、集まってくる。そのことにおいて微生物がいい土壌を作ってくれる。このことで立証された農作物が素晴らしいものができたのが、周防大島のゆめほっぺというミカンでございます。最初は14度の糖度であったのが、収穫した時に16度に上がっておりました。これで、竹チップの価値観というのが素晴らしく上がって、ごく最近聞いたのは、田んぼにも入れるのだと。それで、インターネットで竹チップを買おうと思えば、品切れだということを、最近聞きました。 そして、竹チップには、そのいい肥料だけではなしに、ハウス栽培をされる方の加温の燃料材料に使えば、燃料費がすごくコストダウンできる。これも、徳島のほうで花を栽培されるところを実際に見に行きまして、コストダウンをされているということをお伺いしました。 こうしたことで、竹には、また、もう一つ、竹炭を作ることによって、今、香川県ですが、竹炭石けんとか、除湿剤、消臭剤、また、竹酢液、そして、竹炭を作るときに、マツボックリや栗のいがとか、いろいろな果物や野菜を炭にして、土産品として売っておられる。 これまで、市内の竹林を持っておられる方々からしたら、もう年取ってから竹林の整備はできんぞ。やっかいものじゃけん、どうにかならんかいのと、このような話をよく聞くわけでございます。こうしたやっかいものの素材が、手を加えることによって経済価値を生み、経済活動を既に起こし始めているわけでございます。 ここに至るまでに、全てが一般の市民がやるというか、やれるところはやっておられるのですけれど、柳井市として、行政としてどの段階で関与して、一緒になって地域資源の開発に取り組んでいただき、経済の活性をしていただくのだろうか。このことをお尋ねしたいわけでございます。 この答えも、できるだけ分かりやすいような御説明をいただけたらと、思っています。以上で壇上の質問を終わります。〔田中晴美降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。〔市長登壇〕 ◎市長(井原健太郎) それでは、田中議員の御質問に、お答えをいたします。 まず、大きな1番、基金について、お答えをいたします。 中学生にも分かりやすいようにということでありますが、なかなかこれが難しくて、若干、行政用語も踏まえてということにはなりますが、その辺り御容赦いただきながら、お聞きいただければと思います。 本市では、基金条例によりまして、一般会計に13の基金を設けております。 この基金は、財源調整のための財政調整基金、借入金返済のための減債基金、特定目的のために資金を積み立て、その使途に限り資金を取り崩す特定目的基金に区分されております。 令和2年度末の基金残高は、約53億7,000万円、うち財政調整基金は22億6,000万円というふうになっております。 私が就任する前の平成20年度末の基金残高は、19億7,000万円、財政調整基金は8億2,000万円でございましたので、この間、基金総額は34億円、財政調整基金は14億4,000万円増加しております。 こうしたことから、単純に残高に着目されたことにより、議員が御紹介いただいたような、御指摘が生まれたものであるというふうに推察をいたします。 しばしば、基金は、家計での貯金に例えられますけれども、子どもの進学のためなど、明確な意図を持って積み立てるものが、特定目的基金、臨時収入や家計費をやりくりして得た資金を蓄え、病気やけが等の不測の事態や、将来の支出に備えるものが財政調整基金となります。 先ほど議員からありました自治会の、議員が自治会長のときに積み立てられたものは、この財政調整基金に当たるのかなというふうにも思います。 自治体は、経済状況によって大幅な税収減や、予期せぬ災害による多額の支出増などに備え、一定の基金を温存する必要があることは、どなたでも御理解いただけると思います。 まさに、現下のコロナ禍における影響につきましても、最終的に国からの臨時交付金により穴埋めができる形になっているとはいえ、基金の裏づけがあるからこそ、迅速に一律30万円の支援など、相当に思い切った取組が実行できたということにもなります。 ほかにも、基金を、子ども医療費助成制度の創設やその拡充、市民活動支援センターの運営、学校備品の整備など、基金の目的に即し、各種事業に活用してまいりました。 今後とも、生活交通の課題に対する独自施策を展開・拡充していくなど、市政の課題に対し、積極的に基金を活用し、事業を展開してまいります。 また、本市は、平成17年の合併によりまして、地方交付税の優遇措置・合併算定替えとして、令和元年度までの15年間に、約50億円の恩恵を受けてまいりました。その一方、この間、合併時の約400人から現在310人程度にまで職員を減らすことによる人件費の削減等の行財政改革に取り組んでおり、その成果を積み立てることにより、基金の積増しを図ってまいりました。 当然のことながら、決してお金が空から降ってきたわけではなく、議員の皆様からの財政運営についての厳しい御指摘、補助金カットや学校統合などに対する市民の理解、そして、現場職員による努力の積み重ね、つまりは先人の労苦の結果として、現在の基金残高があるということを、私は決して忘れてはならないというふうに思います。 そのことを踏まえた上で、基金について評価されるべきであるというふうに考えております。 また、積極的な投資をしなかった結果、基金残高が増えたという指摘は、これは当たらないというふうに思います。 長年の課題であった柳北小学校の改築をはじめ、余田小学校複合施設、平郡東小学校複合施設、伊陸地区複合施設などの学校施設の耐震化とスクールコミュニティ構想を進めてまいりました。 また、こちらも長年の課題であった、市武道館の建替えも実施いたしました。 さらに、地域の夢プランの具現化の中で、都市農村交流施設、ふれあいどころ437の整備などを進めてまいりました。 これらは、主に、本市で活用できる最大約74億4,000万円の合併特例債を財源としており、私の就任以降、49億2,000万円の合併特例債を活用し、事業費にして64億7,000万円を投資いたしております。 今後とも、柳井商業高等学校跡地の利活用、バタフライアリーナの耐震化やエアコンの設置、阿月小学校跡地の利活用など、多くの積極的投資を予定をしております。 また、基金残高を見るだけではなく、基金を増やしつつ、市債残高を減らしながら、積極的な投資を行ってきたという事実をもって、財政運営を総合的に評価していただくことが、市政への真っ当な評価につながるものと考えております。 3月定例会における所信表明でも申し上げましたが、私は、本市の大きな課題である人口減少を克服していくには、人にも、企業にも選ばれるまち、具体的には多くの働く場があり、かつ、他の自治体をしのぐほどの魅力的なまちであることが重要であり、そのためには、思い切った選択的かつ戦略的な投資が必要であるとの思いを、より一層強くしております。 今後とも、持続可能な財政運営を行うため、基金の適切な管理と活用に努めてまいります。 議員におかれましても、より一層の御指導、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 2点目の地域資源についてのお尋ねに対しては、まずは、関係参与のほうからお答えをさせていただければと思います。〔市長降壇〕 ○副議長(篠脇丈毅) 経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) それでは、柳井市の地域資源の活用と資源活用に対する行政の関与について、お答えをいたします。 議員におかれましては、これまでにも平成31年3月議会などにおいて、同様の御質問を頂いているところでございます。 地域資源とは、その地域ならではの産業資源であり、他の地域との差別化や商品、サービスの付加価値の向上を図ることができる重要な要素になるものでございます。 例えば、本市が進めております地域の夢プランにより、平郡東のサツマイモを使った芋焼酎やアイスクリーム、日積ぶどう、ふれあいどころ437の農家レストランで提供される日積米のご飯と米粉麺、伊陸でのイベントの際に振る舞われる伊陸米のおにぎり、阿月の柑橘せとみを利用したドレッシングやみそなどが、地域の特性を生かした活性化策として取り組まれておるところでございます。 先ほどもございました竹チップの利活用の支援につきましても、先ほど挙げた取組と同様、グループや地域での取組につきまして、地域の夢プランによる課題解決などを図り、事業展開につなげていくこともできるものと考えております。 山や海などにある潜在的な地域資源を活用し、また、それらを活用した商品をブランド化するには、地域の皆様と行政が一緒になって、その地域の実情に合った地域づくりを形にしていくことが重要でございます。 今後も、地域の住民や事業者の方々と連携をし、地域資源を活用していくことで、ひいては地域の活性化に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 田中議員。 ◆議員(田中晴美) ありがとうございました。 まず、市長にお尋ねをしたいのは、相手候補のリーフレットに子どもの出生数を上げるのは、基金残高をとにかく使って上げることができるんだよということをやられたと思うのですが、市長そのもの、子どもの出生数を上げるには、何が一番大事であると考えておられるのか、お伺いします。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) まず、前提として、結婚も出産も、これは市民に限りませんけれども、お一人お一人の人生の選択としてあるということで、決して、私どもが政治的にコントロールをしていくようなものではない。出生率を上げるとか、そういったところを前提にというよりは、もちろん目標としては掲げてまいりますけれども、まずは、本市において暮らす市民の方々が、その暮らしの中でしっかりと働く場があり、また、子育て環境、教育環境が充実をし、その暮らしをしていく中で、御結婚という人生のステージがあったり、また、出産されるということになろうかと思います。 そういう意味では、何かポイントを絞ってお金を配布すれば子どもが増えるという視点よりも、むしろ、そもそものこのまちづくりにおいて、これはかねてから本市の課題として言われておりました、なかなか、大きな製造業、工場も含めて、誘致がならなかったという長い長い先人の取組の上に、今、ある意味、ぞくぞくと企業にも進出いただいているという状況でありますから、こういった形で、非常にこれもまどろっこしいという御指摘もありますが、やはりしっかりと、やはり働く場がないと、結婚、出産、そこで生活を続けていくということにはつながらないという意味では、そういう場も含めて、しっかりとしたまちづくりを地道にやっていくということが、大きな私の手法というか、スタイルというか、そういう思いで今取り組んでいるということでございます。 ○副議長(篠脇丈毅) 田中議員。 ◆議員(田中晴美) 先日、岩国の市長と話をすることがありまして、岩国市では、出産したら祝い金として10万円をあげるんだと。よくやるねという話をしたら、いや、なかなか踏み切るのに大変であったと。なぜならば、選挙のときには、お金をあげるという若い家族の方に訴えれば、選挙にはすごく価値があるよと。だけど、財政が厳しかったら、1年か2年でやめなけりゃいけない。そういう自治体が何件か全国でもあったと。そういう恥をかくわけにはいかんから、ただ、せめて10年ぐらい先の財政の予定が立たないと、なかなかお金をあげるということはできなかったよという話をされておりました。 そして、お金がもらえるから子どもを産むということはないと思うのですが、やはりお金がもらえれば、そっちに行こうかという、いわゆる渡り鳥家族と言われる人がいるのですけれど、これは、出産して10万円もらって、次、何かもらえるところがあるといったら、また次に移ってしまう。それらの移れるところは、完全に一番大事なのは、働く場所がその通勤内にあることである。一番基本は、働く場所というのが、現実に出てくると思うのです。 ここで、この工業誘致をされた企業のここまでにおいて、基金というのは、かなり使われたわけでしょうか。 議長、いいですか。 ○副議長(篠脇丈毅) どうぞ。田中議員。 ◆議員(田中晴美) 個別にこれに使ったというのではなしに、ここに至るまで、何回も会社訪問をしたり、ずっと人間付き合いをしたりする中において、基金からこれだけ使おうというようなことがあったか、ないかということです。 ○副議長(篠脇丈毅) 市長。 ◎市長(井原健太郎) 正に議員さんがおっしゃるような、そういう直接の基金をもって、今回の企業誘致に充てたということはないというふうに認識をしております。 ○副議長(篠脇丈毅) 田中議員。 ◆議員(田中晴美) はい、分かりました。とにかく基金を使って子どもを増やすというのではなしに、通常の業務の中に一生懸命頑張った末に、こういう成果が出たということになると思うのです。だから、それは素晴らしいものであるし、そして、基金に対しては最後にしたいのですが、今後、市報などで行政用語を示すときには、括弧して、やさしい言葉で説明書きをしていただいたら、一般の方々は幾らか理解できるのではないかなと思っておりますので、その辺、よろしくお願いします。 次に、地域資源についてでございます。 夢プランなどでいろいろ話は上がったのですが、例えば、竹チップの話をさっきさせてもらいました。その段階で、行政がタッチできるのは、どういうところがタッチできるか、ということをお尋ねします。 ○副議長(篠脇丈毅) 経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) 竹チップを、例えば、作製するというようなところのどこの部分に行政が関与できるかということでございますが、基本、そういった製品を作ることに関しては、直接的なものはございません。 ただ、地域の皆さんがまとまって、それを6次産業化するような形で、地域の皆さんが話し合って、グループをつくってとか、NPO法人をつくってとか、形状はいいのですが、皆さんでそういうふうなものをつくって差し上げる、起業していこう。こういうものを商品を作っていこうというようなときには、6次産業化のまた事業のメニューというか、補助なんかもございます。 そういったところは、また個別的に使える制度があったりなかったりしますので、また、具体的に御相談いただければというふうに思いますし、先ほどありましたけれども、過去にも、確かにこの竹チップでありますとか、各地域でそれぞれ取り組んでおられるという情報も入っております。ただ、基本的には、もう全てなかなかうまくいかなかったという話もありますし、過去には、竹チップをしたりとか、竹のパウダーでありますとかというものも、過去には、平成15年、16年に、市としても実証実験を実はしておりまして、そのときに、期待したほどの効果が出なかったということから、こういうふうな形のものも、その後は取り組んでいないというのが実際ございますが、ただ、民間の皆さんのほうで、そういうことを取り組まれて商品化された。そうなると、それをまたPRしてどこかへ出していかなければいけないとなると、市として関与できるのは、その後の例えば地域のブランド化ということで、ブランド認定ができるような、これも要件はありますけれども、それに乗ってくれば、当然そのブラント認定されたものとして、事あるごとに、いろいろな事業とかするときに、PRをしていくというようなことの取組のお手伝いをするということになろうかと思います。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 田中議員。 ◆議員(田中晴美) 分かりました。 例えば、さっき竹チップの話をしたのですが、県のほうでは、購入されれば、市町村か、もしくは団体の方に半額補助ということで、これは竹林の整備のために県が補助してくれるのでしょうか。じゃ、これは、さっき私がお話しさせてもらったことは正しいことなんですか。一般の方でも、ボランティアで竹林整備、里山整備をする方がチッパーを買うときには、半額の補助を県がしてくれるのでしょうか。 ○副議長(篠脇丈毅) 経済部長。 ◎経済部長(徳武伸幸) 県のほうで、そのチッパーに関しては、市を経由して10分の10というような補助ということもございます。これ、ちょっと私も年数がいつだったかというのは覚えていないのですが、過去に、県のほうから、県のそういうふうな、先ほど言われましたけれども、チッパーを今回廃止するということがあったときに、市のほうで持たないかとか、各地域のほうで使われる方はいらっしゃらないかということを調べたことがございます。そして、ボランティアの方にも、そういった購入に関して、いろいろ御意見を頂いたのですが、やはり稼働率が悪い。そんなに頻繁に出るものではない。動かないということと、あとは、大きさです。大きさで、大きなチッパー、機械であれば、これ2トン車とか、ユニックを使って降ろしたりとか、据え付けをしなければいけないのですが、こういったものであれば、切ったものをそのまま入れ込んで作業、チップ化できるのですが、そうでなければ、今度は軽トラの大きさのものもあります。ただ、これになると、今度は降ろしてきた竹を割ったり、枝を皆落としたり、切ったりしてやらなければいけない。どうしても、その手間がかかるということで、なかなか積極的な購入依頼というのがなかったということで、市としても購入しておりませんし、今の現状では、この近辺にはチップがないと。 ただ、今言われるように、いろいろな諸団体でこういうのが要るよ、欲しいよということであれば、県のほうにもそういうふうな、言われるように、竹林整備というのが大前提です。これのサポート事業というのはございますので、そういったことも紹介してまいりたいというふうに思います。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 田中議員。 ◆議員(田中晴美) いわゆるサポート、そして、極端なことを言ったら、竹を切り出して切ってチッパーに入れて、それを袋詰めにするのは、みんな地域の人だと。そして、いい製品が、価値あるものができ始めたときに、知恵を出していただくのは行政。出していただける可能性はありますよね、さっきのように会議を持って。そして、販売先やら、また、そうしたところにも行政がタッチできるということであるのだろうと思うのです。 で、竹というのは柳井市全般に、あちこちにありますので、それぞれの地域がどんどん掘り起こしていただける可能性があると思いますので、でき得れば、市ほうでもチッパーを何台か買っていただいて、1件だったら利用価値は少ないだろうけれど、柳井市全体に竹を切ってチッパーでできるのなら、日にちを決めて貸し出すことができるんじゃないかと思っております。是非、その辺をよろしく関与していただきたいと思います。 それと、次に、先ほど篠脇議員から素晴らしい質問を頂いて、水産資源のあれなのですけれど、いい答えで、ああ、これはおもしろい回答を頂けるかなと思ったのですが、どうも県の方針、国の方針とか言って、期待を持てるというか、ああ、やりがいがある答えが出るかなと思ったら、いわゆる役人さんの答えでしかなかったように感じております。 海というのは、素晴らしい資源があるので、地域資源の開発には素晴らしいものであるのですから、もっともっと行政でなければできない研究とか、ことをどんどんしていただいて、海が活性化できるように。 そして、大体、物事が窮地に立ったときには、元へ返れということで、例えば、大畠の漁師さんには、底引きで小さなタコが、赤ちゃんのタコがとれたときには、生け場で餌をあげながらずっとたっていると、もう市に出せるぐらい大きくなる。いわゆる一つの養殖をやっておられる。 そしてまた、セトガイを、小さなセトガイの稚貝をかごの中に入れて、船に吊るしておく。そうすると、すぐには大きくならないけれど、忘れた頃に、おお、これだけ大きくなってるという、そういうことをやっておられる。 だから、四角四面のやり方ではなしに、行政のやり方ではなしに、そうした原点に返った人たちが面白いことをやっている。そういうのをピックアップして、それを試験的にやっていただいて、例えば、大畠に大きな波止場が遊んでおります。そこにみんながかごを入れてから、やってみると。あくまでも試験的だと。そして、1年たってセトガイが倍になったら、事業化できるのなら、幾らかの補助をやって、それぞれがやってくれと、漁業者の方に。そういう形で漁業活性をしていただくことが、そういうところに行政として関与していただきたいなと思いますので、今後とも、できるだけ前向きにやっていただきたいと思います。 そして、市長にお尋ねではないのですけれど、先ほどの篠脇議員の回答を頂いたときに、何か元気がない、覇気がない答えだなと思っておったのです。これは、職員さんの考えなのか、性格なのか分からないのですが、やはり首長たる市長の思惑というのが思い切ってやれと。市長もこれまで、10年を超えて経験をされておるのですから、職員さんの言動や行動でどんなリスクがあったのだということは、もう重々分かっておられると思うのです。で、極端に言ったら、もう4期で、最後のつもりで、最後何かあったら私が責任取るから、思い切って柳井市のためにやってみいと。こういう考え方を職員さんに伝えていただきたいことをお願いをして、質問を終わります。以上です。 ○副議長(篠脇丈毅) 以上で、田中議員の一般質問を終わります。────────────・────・──────────── ○副議長(篠脇丈毅) 以上をもちまして、本日の会議を終了し、明日は午前10時から会議を開き、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集をお願いいたします。 本日は、これをもって、散会いたします。午後3時38分散会──────────────────────────────      会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。         令和3年 6月16日                     議  長 山本 達也                     副 議 長 篠脇 丈毅                     署名議員 川﨑 孝昭                     署名議員 早原 秀文...